実習 3: 最小二乗解析を実行する

この実習では、最小二乗法を用いて、測量情報を簡約化します。

最小二乗法では、各観測の最確値が計算されます。値は、誤差(測定した観測値と調整した観測値の差)の二乗の合計が最小になるように各観測値を同時に調整することによって計算されます。

この実習は、「実習 2: トラバース解析を実行する」から継続しています。

測量ネットワーク スタイルを修正する

    注:

    この実習では、前の実習で変更を加えた Survey-3.dwg を使用します。

  1. [ツールスペース][設定]タブで、[測量] [ネットワーク スタイル]コレクションの順に展開します。

    このコレクションには、図面に存在するネットワーク スタイルが含まれています。

  2. [標準]ネットワーク スタイルを右クリックします。[編集]をクリックします。
  3. [ネットワーク スタイル]ダイアログ ボックスで、[コンポーネント]タブをクリックします。
  4. [エラー楕円]で、[エラー楕円尺度係数]10000.00 に設定します。
  5. [OK]をクリックします。

最小二乗解析を実行する

  1. [ツールスペース][測量]タブで、[測量データベース] Survey 1 [ネットワーク]コレクションを展開します。[ネットワーク] [Survey Network 1] を右クリックします。[最小二乗解析] [解析を実行]をクリックします。
  2. [最小二乗解析]ダイアログ ボックスの[精度]で、次のパラメータを指定します。
    • [入力ファイルを作成]: オン
    • [入力ファイル名]: Survey Network 1
    • [ネットワーク調整タイプ]: [3D]

    その他のすべての設定については、既定値を使用します。

  3. [OK]をクリックします。プロンプトが表示された場合は、[はい]をクリックして既存のネットワーク ファイルを上書きします。

    解析が実行され、ネットワークと図面が更新された後、次に示すファイルが ASCII テキスト エディタに表示されます。

    • <survey network>.lsi: 最初の測点の座標および標高が表示されます。また、各測点の角度および距離に関する情報の他、角度および距離の標準誤差も表示されます。
    • <survey network>.lso: 計算結果および調整済み座標に関する情報が表示されます。
  4. 最小二乗法の計算データを確認したら、テキスト ファイルを閉じます。
  5. エラー楕円を表示するには、[測量]タブで [Survey Network 1] [コントロール ポイント]コレクションの順に選択します。リスト ビューで、2 を右クリックします。[ズーム]をクリックします。

    図面では、ポイントと楕円がズームされます。

このチュートリアルを続けるには、「実習 4: 測量データベースを変換する」に進んでください。