この実習では、線形(他の曲線に対して横断勾配摺り付けデータが既に計算されている)の単一の曲線の横断勾配摺り付けを計算します。
この実習で使用する図面では、線形に 4 番目の曲線があります。この曲線には、横断勾配摺り付けが既に計算されています。この線形に変更を加えて、4 番目の曲線の横断勾配摺り付けデータを未更新の状態にし、その曲線の横断勾配摺り付けを再計算します。
この実習は、「実習 1: 線形の横断勾配摺り付けを計算する」から継続しています。
設計速度を変更する
この線形の最初の 3 つの曲線で横断勾配摺り付けが既に計算されているため[横断勾配摺り付けを計算]ウィザードは表示されません。[横断勾配摺り付け曲線マネージャ]ウィンドウが表示されます。このウィンドウでは、曲線ごとに横断勾配摺り付けパラメータを表示したり編集することができます。ウィンドウには、既定により線形の最初の曲線の横断勾配摺り付けパラメータが表示されます。
図面で強調表示されている 3 番目の曲線のパラメータがウィンドウに表示されていることに注意してください。
[線形プロパティ - 設計速度]ダイアログ ボックスでは、線形全体の設計速度を変更したり、指定の測点に新しい設計速度を追加することができます。 この実習では、線形の終点部分の設計速度を増加させ、線形の始点については既存の設計速度をそのまま使用します。
2 番目の行が[設計速度]テーブルに表示されます。
[横断勾配摺り付け曲線マネージャ]ダイアログ ボックスでは、設計速度を変更した測点が Curve.3 の後ろに位置しているため、[設計速度]値は変更されません。
Curve.4 の[横断勾配摺り付け曲線の詳細]では、[設計速度]が前の手順で指定した 70 km/h に設定されています。
ダイアログ ボックスの最下部にある[横断勾配摺り付け]ステータスは *未更新* と表示されます。この曲線に新しい設計速度を適用すると、横断勾配摺り付けデータが未更新の状態になります。次の手順では、この曲線について、新規設計速度に対応する横断勾配摺り付けデータを再計算します。
個別の曲線の横断勾配摺り付けを計算する
[横断勾配摺り付けを計算]ダイアログ ボックスでは、再計算する曲線を選択することができます。
[横断勾配摺り付けを計算]ウィザードを使用すると、計算で使用するパラメータを指定できます。 ウィザードで指定するパラメータは、[横断勾配摺り付けの計算]ダイアログ ボックスで指定した曲線のみに適用されます。例えば、異なる計算方法や条件ファイルを指定した場合、これらのパラメータは線形の残りの曲線と一致しません。この実習では、ほとんどの場合、既定の設定を使用します。
[横断勾配摺り付けタブ エディタ]ウィンドウで Curve.4 の横断勾配摺り付け値を確認します。
[線形全体に適用]オプションを使用すると、1 つの曲線に対して設計基準を更新して、その変更内容を線形のすべての曲線に対してすばやく適用することができます。
このオプションをこのレベルで適用すると、現在の曲線の設計基準によって、線形に対して行った手動による設計基準の変更がすべて上書きされます。
このチュートリアルを続けるには、「実習 3: 横断勾配摺り付けビューを作成する」に進んでください。