旧バージョンのコンテンツ センター ユーザ ライブラリの概要

ユーザがパブリッシュしたコンテンツまたは修正した標準コンテンツがユーザ ライブラリにある場合、Autodesk Inventor のバージョンに対応している必要があります。

サーバ上にライブラリがある場合、インストール後に自動的に開始されるマイグレーション プロセスを使用して、ライブラリを新しいサーバ データベース スキーマに変換します。変換したライブラリを新しいバージョンの Autodesk Inventor サーバ パーティションにコピーし、更新ツールを使用してライブラリをマイグレーションし、同期化します。

[ライブラリを設定]ダイアログ ボックスに、デスクトップ コンテンツの場所または Vault サーバ上の対応するパーティション内で使用可能なライブラリの一覧が表示されます。旧バージョンユーザ ライブラリにはアイコンが表示されます。

ライブラリ内のデータが、旧バージョンの Autodesk Inventor のデータであることを示します。ライブラリはマイグレーションを終えてからでないと、コンテンツ センター内で使用できません。

ライブラリに、リンクされた親ファミリとは異なるファミリがあることを示します。このライブラリは使用可能ですが、親ファミリのインスタンス化されたメンバと、コピーされたファミリの内容は異なっています。
ヒント: ライブラリの同期化後、[標準コンポーネントを更新]コマンドを使用して、同期で編集されコピーされたファミリのインスタンス化されたすべてのメンバを更新します。

[更新ツール]

[更新ツール]は、旧ライブラリのコンテンツを現在のバージョンの Autodesk Inventor にマイグレートし、コピーしたファミリをリンクおよびその親に同期させるウィザードです。

マイグレーション プロセスでは、ファミリ テンプレートおよびファミリ データが新規の Autodesk Inventor 形式に転送されます。すべての旧ユーザ ライブラリはマイグレートしてからでないと、新しいバージョンの Autodesk Inventor で使用できません。

同期化プロセスでは、編集内容が親ファミリからリンク付きコピー先(子)ファミリに伝播されます。ファミリのコピー上に上書きされたデータは保持されますが、他の変更はすべて適用されます。たとえば、ユーザ定義のファミリ テンプレートは、ファミリを同期化するために、新しい Autodesk Inventor ライブラリのテンプレートで置き換えられます。テンプレートを復元するには、標準テンプレートを、バックアップ フォルダ内に保存した修正済みテンプレートで手動で置換します。

注: Vault サーバにカスタム ライブラリがある場合は、[コンテンツ センター]タブの[アプリケーション オプション]設定の[すべてのファミリでライブラリの更新を確認]を選択解除して、カスタム ライブラリ内のすべてのファミリが Vault サーバ上の親ライブラリと同期するのを迅速に抑制します。これにより、[コンテンツ センター エディタ]ダイアログ ボックスで作業するときにパフォーマンスが向上します。

同期プロセスでの失敗

ライブラリ内の一部のファミリが原因で、データの自動マイグレーションが失敗してしまう場合があります。その場合、ファミリを手動で修正する必要があります。ユーザの介入が必要となるデータや変更として、特に次のものが挙げられます。