AutoCAD Map 3D ツールセット を初めて使用する場合、図面が AutoCAD Map 3D ツールセット の機能を利用できる状態になっていないことがあります。このレッスンでは、データを準備する方法をいくつか説明します。
データをまだ紙の図面に保存している場合、AutoCAD Raster Design ツールセットを使用してディジタイズし、AutoCAD 図面形式で保存することができます。
AutoCAD Raster Design ツールセットを使用して、データを地理参照することもできます。地理参照は、図面オブジェクトを現実世界に位置付けることができる機能です。地理参照された図面では、複数ソースのデータの結合など、AutoCAD Map 3D ツールセット の多くの機能を利用できます。
このチュートリアルでは、AutoCAD Raster Design ツールセットで図面をディジタイズし、地理参照するために必要な手順は扱っていません。この手順については、AutoCAD Raster Design ツールセットのマニュアルを参照してください。
AutoCAD Raster Design ツールセットについて詳しくは、http://www.autodesk.com/rasterdesign を参照してください。
ユーザが AutoCAD Map 3D ツールセット で図面を編集しているときには、他のユーザも同じ図面に対して同時に作業できます。作業中には個々のオブジェクトがロックされるため、1人が図面の一部を編集していても、別のユーザが別のセクションに対して作業することができます。
この機能を使用するには、このレッスンの手順にしたがってドライブの別名を設定します。
既存の図面をマップに組み込むには、その図面が地理参照されている必要があります。地理参照されていないと、マップが大きくなった場合に、図面オブジェクトがフィーチャの位置に一致しなくなります。
マップは、座標系を使用して、特定のデータム(合意済みの参照点)に対する経度と緯度によってオブジェクトの位置を記述します。マップに座標系を割り当てると、異なる座標系を使用する図面から、そのマップにデータを追加できるようになります。データをマップに追加すると、AutoCAD Map 3D ツールセット がデータを自動的に変換するので、すべてのデータの位置が調整されます。
ただし、追加データに座標系が割り当てられていない場合、変換することはできません。代わりに、ユーザ自身がデータの位置を指定します。
このレッスンでは、地理参照されていない図面のオブジェクトと、既知の座標系を持つ図面のフィーチャを位置合わせする方法について説明します。