このタスクでは、冷却システム ウィザードを使用して、単純な冷却回路レイアウトを設計します。
冷却システムに考えられるフィーチャーがすべてこのウィザードで作成できるわけではありませんが、最初の簡単なレイアウトを作成するには優れた方法です。このレイアウトを基礎にして、バブラーやバッフルなどの複雑な冷却システムを設計することもできます。
このチュートリアル用のファイルを Autodesk Knowledge Network の多数個取り充填解析の設定チュートリアルからダウンロードします。
以前作成したモデリング チュートリアルのプロジェクトを開きます。
前回のタスクのモデルを引き続き使用するか、「model_4_cooling.sdy」というファイルをダウンロードします。
スタディをダウンロードするには:
([ホーム]タブ > [インポート]パネル > [インポート])をクリックします。
([形状]タブ > [作成]パネル > [冷却回路])をクリックします。
冷却回路ウィザードの最初のページが開きます。最初のページでは、冷却管の直径、成形品表面から冷却回路までの距離、成形品を基準にした回路の整列など、冷却回路のレイアウトを指定します。
冷却回路ウィザードの最初のページで、以下の値を入力します。
[次へ]をクリックして、ウィザードの次のページに進みます。
冷却回路ウィザードの 2 ページ目は、冷却管の数の指定、および冷却管同士と成形品の間隔指定に使用します。
次の値を入力します。
[プレビュー]をクリックします。
ウィザードの下部に、次の 2 つのオプションがあります。
[完了]をクリックします。
モデルを回転して、冷却システムを確認します。モデルは下図のようになります。

冷却管同士の間隔が空きすぎているようです。
冷却管同士の間隔を 30 mm に変更します。
[元に戻す]をクリックします。
冷却管が表示されなくなります。
手順 3 から 7 をもう一度行います。ただし、今回は手順 5 で[冷却管中心間の距離]に「30 mm」と入力します。
次に、ウィザードで自動的に適用した冷媒入口パラメータを確認して、両方の回路の冷媒入口温度を「30℃」に変更します。
冷媒入口を示す水色の記号のうち 1 つを選択します。
右クリックして[プロパティ]を選択します。
冷媒には水を使用し、その温度は既定の冷媒温度となっています。
冷媒入口温度を「30C」に変更し、[名前]ボックスに「Water - 30 degrees C」と入力して、[OK]をクリックします。
他の冷媒入口記号でも同じ操作をします。
冷却回路の一部またはすべてを手動で作成することもできます。冷却回路の直径は、冷却回路ウィザードで冷却回路を作成した後でも、変更することができます。
[スタディ タスク] ペインの各項目の横に
チェックマークが表示され、[解析]手順がアクティブになっています。これは、解析に必要な準備手順がすべて完了したことを示します。これで、金型を解析に使用できるようになりました。
[解析]アイコンを[スタディ タスク] ペインでダブルクリックすると、解析が開始します。使用しているコンピュータによっては、解析に 10 分以上かかります。解析は既に実行済みなので、次のタスクではこの解析について説明します。
親トピック: 多数個取りの充填解析での設定(チュートリアル)
前のトピック: ランナー システムの設計
次のトピック: 基本的なモデル解析