物理プロパティを使用してアニメートする

Asset Browser の Physical Properties フォルダには、3D オブジェクトとその環境の間の複雑な相互作用のシミュレートに使用できる Physical Property アセットが含まれています。Physics ソルバを使用すると、キーフレーミングやモーション キャプチャでは実現が困難な衝突とリジッドの相互作用の効果を作成できます。

物理プロパティにはリジッド ボディ(Rigid Body)、ラグドール(Ragdoll)、ジョイント(Joint)の 3 種類があり、いずれもシーン内のオブジェクトのプロパティを物理ソルバに提供する役割を持ちます。リジッド ボディ物理プロパティを使用すると、キャラクタやオブジェクトなどのシーン 要素の相互貫通を防ぐことができます。ラグドール物理プロパティを使用してキャラクタのコントロール リグをアニメートすれば、キャラクタが腕をばたつかせながら転ぶ様子などをよりリアルに再現できます。ジョイント物理プロパティでは、ドア ヒンジやチェーン、ロープのようなオブジェクトの動きを再現することができます。

注: 64 ビット システムでは、物理ソルバは縮退ポリゴン(ダミーポリゴン)や不正な法線を含むオブジェクトを処理できません。その場合は、モデルに問題のあるジオメトリが含まれていることを知らせる警告メッセージが表示され、該当するシェイプはおおよその形状(近似)のバウンディング ボックスで表示されます。このバウンディング ボックスをジョイント ソルバに使用すると、ソルバの処理で予測外の結果が生成されることがあります。可能な場合は、ジオメトリにより近い、Box、Capsule、Sphere、または Mesh の近似を使用してください。複雑なジオメトリの場合は、モデルを 3D ソフトで作成し直すことで、こうした非標準のジオメトリに起因する問題を回避します。この問題は、32 ビット版の MotionBuilder では発生しません。