Flash Renderer の制限事項

Render ウィンドウでは、テイクを Adobe ® Macromedia Flash ® .swf ムービー ファイルとしてレンダリングできます。ただし、すべてのシーン、モデル、シェーダが適切に Fash の .swf ムービーに変換されるわけではありません。

シーンを Flash ムービーとして正常に書き出しするには、次のセクションで説明されている制限事項に留意してください。

Flash レンダラは、複数のマテリアルまたはテクスチャを持つモデルをサポートしていません。Flash レンダラではマテリアルおよびテクスチャ データをベクトルに変換する必要があるので、2~3 色のみを使用するようにしてください。

モデルはすべて、単一マテリアルのモデルにするか、互換性のあるシェーダの 1 つを適用してください。多数のマテリアルから成るモデルを書き出しようとすると、グレーでレンダリングされる場合があります。書き出しないモデルは非表示にできます。

Flash レンダラを使用する場合は、簡単なテクスチャを使用する必要があります。2~3 色だけを使用し、グラディエントもアンチエイリアシングも使用しない簡単なイメージ(星など)にするのが理想的です。

さまざまなカラーを使用した複数のピクセルがある場合、ベクトルの作成プロセス(ピクチャの Flash 変換)で複数の領域が生成されます。ファイル サイズは .avi のレンダリングよりかなり大きくなります。

Flash レンダラはレンダリングするピクチャを受け取ると、均一なカラーの領域を探します。カラーは完全に一致している必要があります。Flash レンダラではカラーのしきい値をサポートしていません。

MOTIONBUILDER では、シェーダを使用して Flash の .swf ファイルをレンダリングできます。その場合の基本ルールは次のとおりです。

次のシェーダは Flash レンダラでは機能しません。
  • Live Shadow シェーダ
  • Matte シェーダ
  • Reflection シェーダ
  • Selective Lighting シェーダ
  • Shadow Map シェーダ
  • Wire Frame シェーダ

上記以外のシェーダを使用してファイルをレンダリングするには、次のセクションの手順に従います。

Edge Cartoon シェーダ

Edge Cartoon シェーダを使用してレンダリングする前に、Flash Render Options ダイアログ ボックスの Use Edge Generator オプションでエッジの生成を試みてください。この方法で作成したエッジは、Edge Cartoon シェーダでレンダリングした場合よりもスペースを取りません。エッジの生成の詳細については、「Flash Render Options ウィンドウ」を参照してください。

注: Flash のレンダリングに Edge Cartoon シェーダを使用した場合、Minimum Width 値を大きく設定すると、さらに高品質の結果を得ることができます。Minimum Width 値を大きくすると、Edge Generator が連続エッジ全体の均一な領域の作成に使用するピクセル スペースが大きくなります。

Flat シェーダ

Flat シェーダは通常、Flash のレンダラで使用します。

Lighted シェーダ

Lighted シェーダを使用したレンダリングは、低いポリゴン モデルに向いています。Lighted シェーダでレンダリングした場合、グラディエントは一切表示されません。均一な 1 色だけで表示されます。

Multilevel Cartoon シェーダ

Multilevel Cartoon シェーダを使用すると、明度、コントラスト、シャドウのカラーとハイライトのカラーの間にあるグラディエントの階調数を完全に制御して、ポスタリゼーション エフェクトを生み出すことができます。

Flash レンダラでは、シャドウ カラーとハイライト カラーの間に 4 つまでカラーの段階(Color Step)を設定できます。4 段階を超えて指定しても、シャドウ カラーとハイライト カラーの間のグラディエントは 4 段階にしかなりません。

MultiLevel Cartoon Shader Settings

最良の結果を得るには、2、3 の段階を使います。段階が増えると、.swf ファイルのレンダリングは複雑になります。

Particle シェーダ

Flash レンダラはベクトルベースでパーティクルをサポートできないので、レンダリングで Particle シェーダを使用する場合は通常、必ず Matte 表示モードを使用してください。