ペアレント化と階層

ペアレント化とは、関連性を付けて接続されるようにオブジェクトをリンクする方法です。ある接続済みオブジェクトを動かすと、接続先のオブジェクトも影響を受けます。このようにオブジェクトを関連付けることをペアレント化といいます。この関係では、ソース オブジェクトは「親」、ターゲット オブジェクトは「子」とみなされます。

親と子を接続すると、子オブジェクトは、親オブジェクトが移動するところにどこへでもついていきます。親オブジェクトに対する移動、スケーリング、回転は、同様に子オブジェクトにも適用されます。子オブジェクトがその親と同一の空間を占めないように、子オブジェクトにローカル オフセットが追加されることがあります。

多数のオブジェクトに親子の関係付けをして、それぞれに適切なオフセットを追加することにより、人間のモデル、スケルトンなど、より複雑なオブジェクトを構成するオブジェクトの階層構造を作成できます。

Viewer ウィンドウで、Schematic ビューを使用して、シーン内の階層を確認することができます。Schematic ビューでは、シーン内のオブジェクトの表現に長方形のノードが使用されているので、階層の配置や操作が簡単です。

たとえば、以下の図では、砂糖入れ(Sugarbowl)、ふた(Bowl lid)、スプーン(Sugar Spoon)のモデルはそれぞれ独立したオブジェクトとして表示されています。階層をのぞいてみると、3 つは同じレベルであることが分かります。それぞれのモデルは独立して移動できます。

ペアレント化が解除された砂糖入れ、ふた、スプーンのモデル A. Viewer ウィンドウ B. 同じオブジェクトの Schematic ビュー

以下の図では、砂糖入れはふたとスプーンに対する親となっています。砂糖入れを回転すると、スプーンとふたも一緒に回転します。階層では、スプーンとふたは砂糖入れノードの子として表示されています。

ペアレント化された砂糖入れ、ふた、スプーンのモデル A. Viewer ウィンドウ B. 同じオブジェクトの階層的な Schematic ビュー