Transport Controls

Transport Controls ウィンドウでは、テイクの作成と選択、シーンの時間的な推移の再生と表示、タイミング、再生、および表示の各オプションの設定、テイクの開始と終了の変更、Action タイムライン上のオーディオ トラックの選択と表示、およびビジュアル キーフレームの操作を実行できます。

重要: Red Hat Enterprise Linux 6.5 と CentOS 6.5 で MotionBuilder 2016 を実行する前に、https://rhn.redhat.com/errata/RHBA-2013-1836.htmlhttps://access.redhat.com/articles/11258 で説明されているパッチを適用する必要があります。そうしなければ、MotionBuilder で Transport Controls の不正な方向付けなどのエラーが発生することがあります。

定義済みのレイアウトでは、Transport Controls ウィンドウが既定で表示されます。メニュー バーから Window > Transport Controls を選択して表示することもできます。

Transport Controls ウィンドウ A. Story モード オプションおよびメニュー B. Current Take メニュー C. タイムコード フィールド D. 再生コントロール E. タイミング コントロール F. Action タイムライン

Story モード オプションおよびメニュー

Story モード オプションでは、Story ウィンドウでアニメーションをアクティブまたは非アクティブにします。Story モード メニューでは、Action モードと Edit モードを選択することができ、再生するシーンを決定します。

Transport Controls ウィンドウ A. Story モード オプション B. Story モード メニューで Edit が選択されている C. Edit タイムラインが表示されている

Story モード メニューで Edit が選択されている場合、Transport Controls ウィンドウに Edit タイムラインが表示されます。

また、Story モード メニューおよびオプションは Story ウィンドウにもあります。「 Story モード プション」を参照してください。

Current Take メニュー

Current Take メニューには、カレント テイクの名前が表示されます。

Transport Controls A. Current Take メニューでカレント テイクとして表示されている「Half-Gym」

カレント シーンに合わせた別のテイクの選択や、カレント テイク メニューを使用したテイクの作成を行うことができます。

テイクを作成するには、メニューから "Take 00n (new)" を選択します。この場合、n は新しいテイクの番号を意味します。新しいテイクには、Take 002、Take 003 のように連番が付きます。

テイクの名前を変更するには、Scene Browser 内のテイクを選択して右クリックし、表示されたコンテキスト メニューから Rename を選択して名前を入力します。

タイムコード フィールド

Transport Controls のタイムコード フィールドには、テイクのカレント タイムが表示されます。

Transport Controls ウィンドウ A. カレント タイムを表示するタイムコード フィールド B. カレントタイムの位置にあるタイムラインインジケータ

カレント タイムは、ローカル時間またはシステム時間として表示することができます。ローカル時間はカレント シーン内の時間で、既定時に表示されます。システム時間は、コンピュータ システムに基づく基準点を提供します。

タイムコード フィールド A. ローカル時間表示 B. ローカル サブフレーム C. システム時間表示 D. システム サブフレーム

タイムコード フィールドはフレームまたはタイム コードとして時間を表示することもできます。

タイムコード フィールド A. フレーム番号 B. サブフレーム番号 C. システム時間表示 D. システム サブフレーム

タイム コード表示を変更するには、Transport コンテキスト メニューの Time メニューで Show Local Time または Show System Time を選択します(「Time メニュー」を参照)。

再生コントロール

Transport Controls の再生コントロールでは、テイクの再生と記録を行うことができます。再生コントロールは、標準的なカセット テープ レコーダのものと同じです。

再生コントロール

次の表は、それぞれの再生コントロール ボタンについて説明し、対応するキーボード ショートカットを括弧の中に示します。

ボタン 機能

テイクを記録するか、カレント テイクに続けて記録します。記録するには、Record オプションを設定してからレコードをクリックしてプレイをクリックします。

タイムライン インジケータをカレント テイクの始点まで動かします(Ctrl+Home)。

タイムライン インジケータを 1 つ前のフレームに戻します(Ctrl+左矢印)。

テイクを逆方向に再生します(Ctrl+下矢印)。

再生や記録を停止します(Ctrl+Spacebar)。

テイクを再生します(Ctrl+Spacebar)。

タイムライン インジケータを 1 つ次のフレームに動かします(Ctrl+右矢印)。

タイムライン インジケータをカレント テイクの終点まで動かします(Ctrl+End)。

テイクの再生時にループのオン/オフを切り替えます。ループ領域はテイクの長さになります。ループ領域を設定するには、Start (S)フィールドと End (E)フィールドを変更し、Zoom Start フィールドと Zoom End フィールドを使用してズーム領域を設定するか、ループ マークを使用します(「タイム マークを使用してアニメーションの再生を停止またはループさせる」を参照)。

が表示されるまでボタンをクリックすると、すべてのテイクを同時に再生する機能が有効になります。 このオプションがアクティブな場合、タイム カーソルが最初のテイクの末尾に達すると、次のテイクが自動的に再生されます。最終テイクの末尾に達すると、再生は停止します。
注: 逆方向の再生が有効な場合、最初のテイクの先頭に達すると、再生は停止します。

タイミング コントロール

Transport Controls のタイミング コントロールでは、再生速度、タイム フォーマット、フレーム レート、およびスナップ オプションなどの時間関連の設定を選択することができます。

タイミング コントロール A. 再生速度メニュー B. Time Format メニュー C. Snap メニュー

Action タイムライン

Transport Controls の Action タイムラインは、以下から構成されます。

Action タイムラインを右クリックして、コンテキスト メニューにアクセスします(「Transport Controls コンテキスト メニュー」を参照)。

次の表に、Action タイムラインの構成要素をまとめました。

オプション 機能
タイムライン インジケータ タイムライン インジケータは、タイムラインに沿ったテイクの現在の位置を示します。(「タイムライン インジケータ」を参照)。
Start (S)フィールドと End (E)フィールド Start (S)フィールドと End (E)フィールド(AとB)はカレント テイクの開始フレームと終了フレームを示します。詳細については、Start (S)フィールドと End (E)フィールドを参照してください。
ズーム バー ズーム バーでは、Action タイムライン上でカレント テイクの時間の特定セグメントの拡大、ズームの長さの設定、ズーム領域の拡大とスクロールを行います。詳細については、ズーム バーを参照してください。

タイムライン インジケータ

タイムライン インジケータはカレント テイクのフレームまたは時間を示し、カレント タイムを変更できます。カレント テイクを再生すると、タイムライン インジケータがタイムラインに沿って左から右に動きます。タイムラインに沿ってタイムライン インジケータをドラッグして、カレント タイムを変更することができます。

Transport Controls (詳細) A. タイムライン インジケータ

タイムライン インジケータのサイズを変更するには、Small Cursor オプション(「Display」を参照)を使用します。小さいタイムライン インジケータのほうが、ビジュアルなキーフレームの表示と編集が簡単にできます。

詳細は、「カレント タイムを選択する」を参照してください。

Start (S)フィールドと End (E)フィールド

Action Timeline Start (S)フィールドと End (E)フィールド(A と B)はカレント テイクの開始フレームと終了フレームを示します。カレント テイクの長さを変更すると、Action タイムラインの長さもカレント テイクに合わせて変更されます。

記録するとき、Action タイムラインの長さは記録するテイクの長さに自動的にサイズ変更されます。Start フィールドは、記録するテイクの始点を指定し、End フィールドはテイクの終点を指定します。

Action タイムライン A. Start フィールド B. End フィールド

カレント テイクの長さを変更するには、Start または End フィールドをダブルクリックしてフレーム番号を入力するか、またはフィールドをドラッグしてフレーム番号を変更します。詳細については、テイクのサイズを変更するを参照してください。

カレント テイクの開始時間と終了時間の設定に Transport コンテキスト メニューを使用することもできます(「Time メニュー」を参照)。また、Start と End のフィールドを使用してループ領域を設定できます(「タイム マークを使用してアニメーションの再生を停止またはループさせる」を参照)。Story ウィンドウでテイクのサイズを変更する方法については、「Story ウィンドウのタイム レンジ」を参照してください。

ズーム バー

Action タイムライン ズーム バーでは、Action タイムライン上でカレント テイクの時間の特定セグメントの拡大、ズームの長さの設定、ズーム領域の拡大とスクロールを行います。

ズーム バー A. Zoom Start タイム コード B. Zoom End タイム コード C. ストレッチ ハンドル D. スクロール ボタン

Zoom Start と Zoom End タイム コード(A と B)は Action タイムライン上でカレント テイクのズーム セグメントの開始と終了を定義します。これらのフィールドは、Action タイムライン上でのカレント テイクの全長を定義する Start と End フィールドとは区別されます。

たとえば、以下の図はズーム機能がオンとオフの場合を示しています。ズームがオフのとき、Start と End (0~150)で定義されるテイクの全長が Action タイムラインに表示され、ズーム バーが最大サイズになります。

ズームがオンのとき、カレント テイクの一部が Action タイムライン上の全スペースを占め(30~60)、Zoom Start と Zoom End フィールドの値がこの部分を定義します。

Action タイムライン A. ズームがオフで、Action タイムラインに Start とEnd フィールドの値が反映されています。B. ズームがオンで、Action タイムラインに Zoom Start と Zoom End フィールドの値が反映されています。

詳細については、タイムラインをズーム インするを参照してください。

Edit タイムライン

Action タイムラインは、すべてのウィンドウと同じ時間を表します。ただし、Story ウィンドウと Transport Controls ウィンドウは、Edit タイムラインとして参照される 2 番目のタイムラインです。Story ウィンドウでカメラ ショットとタイムの不連続性を設定するには Edit タイムラインを使用します。「Story ウィンドウを使用したアニメーション」を参照してください。

モデル、カメラ、ライト、マテリアルなどのオブジェクトは、オブジェクトのタイプによってプロパティ タイプが異なります。オブジェクトを選択すると、Properties ウィンドウ、Dopesheet ウィンドウ、および FCurves ウィンドウにそれぞれのプロパティがリスト表示されます。

これらのウィンドウでは選択された複数のオブジェクトのプロパティを一度にリストすることもできます。選択したオブジェクトのプロパティは、Navigator ウィンドウの Asset Settings 領域にも表示されます。Properties ウィンドウと Navigator ウィンドウを使用して、キーフレームを設定する前に、選択したオブジェクトの値を変更することができます。

注: キーフレームを設定せずにプロパティの値を変更すると、カレント タイムが変更されたときに値が保持されません。

Viewer ウィンドウで、またはタイムラインに沿って、左または右に[J]キーを押しながらドラッグし、さまざまな速度でアニメーションをスクラブすることができます。