静止日照シミュレーションを作成する

静止日照シミュレーションでは、プロジェクトの位置における、指定した日時の太陽と影の影響を示す単一のイメージが生成されます。

ビデオ: 日照シミュレーションで太陽の共有位置を使用する

これらの日照シミュレーションは、太陽パスと[日照設定]ダイアログを、各々単独にまたは同時に使用して作成できます。

注: [日照設定]ダイアログで[日時指定]モードを選択すると、複数のビューに対し、プロジェクト全体の太陽設定を使用することもできます。共有設定を使用するビューで太陽の位置を調整すると、共有設定を使用する他のすべてのビューで太陽の位置が更新されます。
注: このビデオで説明しているように、Revit LT では太陽の位置をグラフィック表示することはできませんが、太陽の共有位置フラグを設定したり、複数のビューで太陽の位置を共有することができます。

太陽パスを使用するには

  1. プロジェクトの地理的位置を指定します。
  2. 影の表示をサポートしている 2D ビューまたは 3D ビューを開きます。
  3. 太陽と影を有効にし、その強度を調整します。
    注: 既定のテンプレートを使用する場合、最初に太陽パスをオンにすると、<インセッション、位置指定>設定が指定され、[ビューを基準]が選択されています。[ビューを基準]が選択されていると太陽は表示されません。日照設定を指定するためのオプションがダイアログに表示されます。
  4. 次のいずれかを実行します。
    • ダイアログが表示される場合は、[はい]をクリックして、日照設定を[<インセッション、静止>]に変更します。
    • ダイアログが表示されない場合は、作図領域内で地面のコンパスを右クリックし、[日時指定]をクリックします。

    [日時指定]モードが有効になり、[インセッション]プリセットが指定されます。

    注: 各日照シミュレーション モードには、セッション内のプリセットがあります。このプリセットを使用して、アクティブなビュー内に太陽の一時的な設定を指定し、影のパターンの変化を確認できます。次に、この日照設定をプリセットとして保存でき、これにより、すべてのビューを横切るこのプロジェクト全体の設定に、簡単に、繰り返しアクセスすることができます。プリセットは[日照設定]ダイアログで使用できます。このダイアログにアクセスするには、太陽パスのいずれかの要素を右クリックし、コンテキスト メニューから[日照設定]を選択します。
  5. 次の太陽パス コントロールを使用して、太陽をその移動範囲内でドラッグするか、異なる日付と時刻を入力して、太陽の位置を指定します。これらのコントロールの図と説明については、「太陽パスについて」を参照してください。
    • デイリー パス:そのデイリー パスに沿って目的の時刻に太陽をドラッグします。時刻を設定する際には、1 時間ごとのスナップ点と 15 分間隔のマークをガイドとして使用します。

      または、デイリー パスをアナレンマ上の新しい日付にドラッグすると、時刻を保ったまま日付だけ変更できます。

      ヒント: 太陽を選択し、左マウス ボタンを押したまま、左右の矢印キーを押して、太陽をそのデイリー パスに沿って移動します。左矢印キーを押すと、太陽が東から西に移動し、時刻が進みます。右矢印キーを押すと、太陽が西から東に移動し、時刻が戻ります。
    • アナレンマ:太陽をアナレンマに沿ってドラッグします。そのためには、デイリー パスと垂直に移動し、8 字型のパスに沿って目的の日付までドラッグします。日付を設定する際には、各月の始めにあるスナップ点をガイドとして使用します。
      ヒント: 太陽を選択し、左マウス ボタンを押したまま、上下の矢印キーを押して、太陽をアナレンマに沿って移動します。上矢印キーを押すと、日付が先に進みます。下矢印キーを押すと、日付が後に戻ります。
      ヒント: 太陽の移動を開始した後、[Shift]キーを押して太陽の移動をデイリー パスに拘束するか、[Ctrl]キーを押して太陽の移動をアナレンマに拘束します。
    • 時間:時刻コントロールをクリックし、新しい時刻を入力して、時刻を編集します。
    • 日付:日付コントロールをクリックし新しい日付を入力して、日付を編集します。
  6. 現在の日照設定をプリセットとして保存するには、「日照設定のプリセットで作業する」を参照してください。
  7. 日照シミュレーションのイメージの保存や書き出しができるようになりました。

[日照設定]ダイアログを使用するには

  1. 影の表示をサポートしている 2D ビューまたは 3D ビューを開きます。
  2. 影を有効にし、その強度を調整します。
    ヒント: 太陽の位置を表示するには、太陽パスも有効にします。
  3. ビュー コントロール バーで [太陽パス オフ]/[太陽パス オン] [日照シミュレーション]をクリックします。これにより、影が自動的に有効になります。[日照シミュレーション]タブ [プリセットとデータ]パネル [日照設定]ボタンをクリックして、設定を選択します。

    または、[管理]タブ [設定]パネル [その他の設定]ドロップダウン [日照設定]をクリックします。

  4. [日照設定]ダイアログの[日照シミュレーション]で、[日時指定]を選択します。
  5. [プリセット]で、定義済みの太陽設定のいずれか([夏至]など)を選択し、[OK]をクリックします。または、[<インセッション、静止>]を選択し、以降の手順を実行して独自の太陽設定項目に値を指定します。
  6. [設定]の下で太陽の位置を指定します。
    1. [場所]に正しいプロジェクトの場所が表示されていることを確認します。

      位置を変更するには、 (参照)をクリックし、住所または緯度と経度を検索するか、[既定の都市リスト]から最も近い大都市を選択して、プロジェクトの位置を指定します。

    2. シミュレーションの日付を入力します。

      使用しているコンピュータのオペレーティング システムで指定されている日付形式が入力した日付に適用されます。

    3. シミュレーションの時刻を入力します。
    4. [<インセッション、静止>]が選択されている場合、[共有設定を使用]を選択することにより、現在のビューでプロジェクト全体の太陽設定を使用できます。

      [共有設定を使用]を選択すると、太陽の位置は、ビュー固有の太陽設定ではなく、プロジェクト全体の太陽設定によって決まります。そのため、共有設定を使用するビューで太陽の位置を調整すると、共有設定を使用する他のすべてのビューで太陽の位置が更新されます。共有設定はプリセットとして保存されないため、[日照設定]ダイアログだけで変更できるプリセットと異なり、共有設定は作図領域で変更できます。

    5. 地盤面に影を付けるには、[地盤面レベル]をオンにし、影を表示するレベルを選択します。

      [地盤面レベル]をオンにすると、2D ビューおよび 3D のシェーディングされたビューの指定されたレベルに影が付きます。[地盤面レベル]をオフにすると、地形ソリッドが存在する場合には、その地形ソリッドに影が付きます。

      注: 地盤面はレンダリング ビューでは使用されません。レンダリング ビューで影を付けるには、プロジェクトで地盤面をモデル化します。
  7. アクティブなビューで太陽設定をテストするには、[適用]をクリックします。
  8. 現在の太陽設定をプリセットとして保存するには、[設定を保存]をクリックし、ユニークな名前を入力して、[OK]をクリックします。
  9. 完了したら[OK]をクリックします。
  10. 日照シミュレーションのイメージの保存や書き出しができるようになりました。

注: プレビュー中に日照シミュレーションのタイプを変更するには、[日照シミュレーション]タブ [シミュレーション タイプ]パネル [日時指定イメージ シミュレーション タイプ]ドロップダウンをクリックします。