コンテンツと Revit の配置について

Revit の配置を作成する前に、ユーザが使用できるコンテンツやコンテンツを配置する場所を決定します。

インストールされるコンテンツ パックによって、Revit のコンテンツは異なります。

Revit コンテンツの場所

配置の作成中、Revit のコンテンツをローカル コンピュータに保存するか、ネットワーク上に保存するかを指定できます。コンテンツの保存場所は、ユーザのニーズと組織のポリシーによって異なります。「Revit インストールの設定可能なフォルダ」を参照してください。

Revit コンテンツの配備例を次に示します。

• すべてのコンテンツをローカルに配備する。出張時でもオフラインでの作業時でも、Revit のコンテンツにすばやくアクセスする必要がある組織もあります。コンテンツにすばやくアクセスできるようにするには、各ユーザのコンピュータのローカルにコンテンツを保存します。コンテンツ ファイルを常に最新のバージョンに保つには、各コンピュータに保存されている Revit コンテンツを定期的に更新する必要があります。
• すべてのコンテンツをネットワークに保存する。一般的な組織では、コンテンツをすばやく使用できるようにすることと、社内基準を維持することのバランスをとる必要があります。すべての Revit コンテンツはネットワーク上に保存されるため、ユーザは常時最新のファイルにアクセスできます。オフラインで作業する場合は、プロジェクトにすでに含まれているコンテンツにのみアクセスできます。
• すべてのコンテンツをローカルに配備して更新する。ユーザが Revit コンテンツとその他のファイルの最新バージョンにすぐにアクセスできるようにするための手順を追加で実施する組織もあります。この場合、ユーザが Revit を起動するたびにカスタムのスクリプトを実行し、すべての標準 Revit コンテンツの最新バージョンをローカル コンピュータにダウンロードします。ユーザがオフラインで作業している場合は、スクリプトは実行されません。ユーザは最後にダウンロードしたコンテンツにアクセスします。
  注: この方法では、更新されたコンテンツをユーザ システムにダウンロードするカスタム スクリプトの作成と実装が必要になります。

配置の作成プロセス中に、Revit コンテンツの場所を指定します。

注: Revit 2021 以降、Revit によってインストールされた共有コンテンツはサポートされなくなりました。「共有コンテンツを操作する」を参照してください。

Revit.ini のコンテンツ関連の設定

Revit.ini には次の設定項目もあります。コンテンツを実装する際に、それらの設定が有効かどうかを決定します。

• Directories 設定
• Directories<%言語%> 設定

これらの設定の多くは、Revit の[オプション]ダイアログの[ファイルの場所]タブの設定に対応します。

配置で使用するカスタム Revit.ini ファイルの作成手順については、「カスタム Revit.ini ファイルを準備する」を参照してください。