鉄骨フレームのカットバックとセットバック

梁のカットバックとは、結合の状態を示すために、接合点で表現される梁と梁とのすきま(ギャップ)です。

施工用の図面には、どの梁を優先して結合するかをギャップによって表現する必要があります。このギャップは、非コンクリート梁のコンセプト簡略(記号)ビューを、標準/詳細ビューと比較するとはっきりわかります。既定のカットバック設定に基づいて、非コンクリート梁をセットバックおよびカットバック調整します。コンクリート梁は優先されるので、混構造の接合部では非コンクリート梁が強制的にセットバックおよびカットバックされます。

注: フレーム要素を他の構造要素に接合すると、ジオメトリはフラッシュされません。カットバックと端部の拡張により、ジオメトリが上書きされます。ジオメトリのフラッシュが必要である場合は、要素の形状ハンドルを使用するか、プロパティ パレット内のカットバックを手動で調整することで、表示範囲を調整します。

結合部での最も短い梁は、すべての結合梁の最も離れた境界線まで延長されます。その他のすべての梁はカットバックされます。次の図は、カットバックとセットバックによる結合されたフレーム要素の一般的な関係を示しています。

詳細の簡略レベル(記号) 詳細の標準/詳細レベル(物理的ジオメトリ)
キー
A. 他の梁が組まれる基準の梁 D. 記号によるカットバック
B. 梁のカットバック E. 結合のカットバック
C. 結合時の通常の端部 F. セットバック