リノベーションなど多くのプロジェクトではフェーズが設けられ、それぞれがプロジェクトの期間内における異なる期間を表します。
Revit LT では、ビューや要素を構築または解体したフェーズを追跡します。フェーズ フィルタを使用して、ビューや集計表に反映される建物モデル情報の流れをコントロールできます。これによって、フェーズ固有のプロジェクト文書を作成したり、集計表を作成できます。
フェーズは集計表に適用できます。たとえば大規模なリノベーション プロジェクトでは通常、ドア集計表にはプロジェクトで作成されるすべてのドアが示されます。そのため建物にドアが何百もあると、解体されるドアと新たに取り付けられるドアとが混在して、その集計表の取り扱い作業が非常に複雑化したものとなってしまいます。そこで、ドアの半数が最終的に解体される集計表を扱う代わりに、解体前の集計表とリノベーション後の集計表を 1 つずつ作成することが可能となっています。このそれぞれに対して、適切なフェーズが適用されます。
次のイメージは、 既設、 解体、 新設、 完成といった、プロジェクトの異なるフェーズにおける平面図を表しています。