VRED 2024.2

VRED のこのリリースの新機能と改善点について説明します。技術的な詳細やバグ修正に関する情報は、「2024.2 リリース ノート」を、Autodesk VRED 製品を確実に、かつ最大限に活用するには、「Autodesk VRED 製品の動作環境」を参照してください。

2024.2 の新機能と全般的な機能強化

重要:

  • Python ユーザの場合、2023.4 と比較して、VRED 2024 の Python API v2 で何が追加・変更されたかを確認するには、「 API v2 2024 の新機能 」を参照してください。

  • クラスタ ユーザの場合VREDClusterService を使用して、VRED ネットワーク サービス(VRED クラスタ サービス)へのアクセスを設定します。

  • Windows をご使用の場合、2024.2 には NVIDIA RTX ドライバ v.516.10 以降が必要です。

  • Linux をご使用の場合、2024.2 には NVIDIA ドライバ v.515.43.04 以降が必要です。

    Linux 7 はバージョン 2025 ではサポートされないため、Linux RedHat 8 に更新することをお勧めします。

    レンダー ノードの Linux に対する依存性のため、ローカル ディレクトリを /var/opt/Autodesk に設定し、VRED 2024.2 レンダー ノードを実行している Linux マシンに対する書き込みアクセス権を付与してください。

ビデオ キャプション: VRED 2024.2 リリースでは、レンダリング、データ処理、新しい UI の改善に関する画期的な機能をいくつか実装しました。

ユーザ エクスペリエンスを改善しました。VRED を起動すると、新しいオンボーディング画面が表示されます。最近開いたファイルのリストが表示されるので、このファイルを直接選択することで、すばやくアクセスできるようになりました。

VRED では、x、y、z の値が水平方向に配置されるようにトランスフォーム エディタが最適化されました。これにより、他のモジュールとの一貫性が向上し、水平方向の読み取りの利便性が高まりました。

一部のコンテキスト メニューに表示されなかったアイコンを追加するなどの変更に加えて、ライト エディタなどの分離モジュールの名前を統一された名前に変更しました。その結果、複数のノードを選択して、一度に名前を変更できるようになりました。これにより、類似するノードまたは同一ノードの処理時間を大幅に短縮できます。

この機能は、コンテキスト メニューまたは[Ctrl」+[R]を使用して実行することもできます。

レンダリングに使用する深度パスのコントロールが改善されました。被写界深度やモーション ブラー効果などのポストプロセス効果をビジュアライゼーション パイプラインで操作する場合に役立ちます。

以前は、深度パスはカメラのクリッピング値によってコントロールされていました。現在は、さらに多くのオプションが追加され、カメラ設定とは別に操作できるようになりました。レンダリング設定に移動し、ニーズに最適なモードを選択するだけで済みます。

また、オクルージョン パスに個別にコントロールできる範囲が追加されました。これにより、ポストプロダクション パイプラインの自由度が大幅に向上します。

また、ボリュームを使用できるようになりました。つまり、OpenGL でボリューム エフェクトを追加してレイトレーシングすることで、シーンの表示品質を改善できるようになりました。

たとえば、シーンに雲を追加することができます。この雲は、3D ボリュームのようにリアルに見え、2D エフェクトだけの場合と比べて、シーンとの相互作用が非常に自然に行われます。

また、この霧のシーンのように、パーティクルが空中に浮いているときに最適な散乱ボリュームを簡単に作成することもできます。

あるいは、このスタジオのように、円錐形のライトを表示できるライト エフェクトを作成できます。ボリュームはライトに大きく依存するため、ライトがボリュームに与える影響を示す新しい設定を実装しました。

ボリュームの外観を変更するには、割り当てられたボリューム マテリアルの設定を変更する必要があります。これはカラーや密度と同様です。

最初に VDB ボリュームを操作する際に、インターネットから無料のサンプルをダウンロードしたり、Maya、Houdini、EmberGen などのソフトウェアを使用してエフェクトを作成することができます。シーン内のクラウドとともに使用するジェット ストリームも、ここで同様な方法で作成しています。

でも、これだけではありません。シーケンス全体を読み込み、アニメートされたボリューム エフェクトを使用して、シーンのさまざまな要素に命を吹き込んだり、感情を与えたりすることもできます。

最後に、NVIDIA の最新の DLSS バージョン 3.5 を実装しました。DLSS (「ディープ ラーニング スーパーサンプリング」)は、より高品質なレイトレース イメージを作成する AI 制御のテクノロジです。古い DLSS と新しい DLSS の動作を比べてみてください。

視覚的な品質が向上し、ノイズが減少していることがはっきりとわかります。また、パフォーマンスやフレームレートも大幅に向上しています。

同じシーンで DLSS を使用する場合と使用しない場合を見てみましょう。

シーンのフレームレートとパフォーマンスを大幅に向上させることができるため、これは大きな転換点になります。

ワークフローと出力が大幅に高速化され、より迅速に決定できるようになります。

以上でビデオを終わります。

2024.2 の新機能と改善点の詳細については、以下のカードをクリックしてください。