CAD 標準仕様 API アーキテクチャは、ホスト アプリケーション、CAD 標準仕様フレームワーク、CAD 標準仕様プラグインの 3 つコンポーネントからなります。
AutoCAD プログラムには、ObjectARX® Extension (AcStd.arx)とスタンドアロンのバッチ標準チェッカーが含まれており、ともにホスト アプリケーションとして機能します。
ホスト アプリケーションの責任
ホスト アプリケーションの一般的な責任は、次のとおりです。
- 図面を確認するためのユーザ インタフェースを提供する
- ファイル管理タスク(DWG や DWS ファイルを開くタスクを含む)を実行する
- CAD 標準仕様フレームワークのコンポーネントを使用して、図面の確認処理(確認する DWG ファイルの定義、適切なプラグインの設定、照合する DWS ファイルの選択)を実行する
- エラー通知またはエラー レポートとして結果を提示する
CAD 標準仕様フレームワーク(または標準仕様エンジン)は、COM API を介して一部公開されていますが、開発者はその機能を拡張すべきではありません。標準仕様マネージャは、アプリケーションによって CAD 標準仕様の機能およびプラグインとの対話に使用される基本オブジェクトです。標準仕様マネージャは、CAD 標準仕様の機能を設定し、オブジェクトをプラグインに渡し、エラー情報や修正情報を収集および表示するための主要なエントリ ポイントを提供します。
CAD 標準仕様フレームワークの責任
CAD 標準仕様フレームワークの一般的な責任は、次のとおりです。
- 図面ファイルで標準仕様情報(たとえば、DWS ファイルへの参照、無視フラグのようなオブジェクトごとの情報など)を保持するためのユーティリティ メソッドを提供する
- プラグインのライフタイムを管理する
- エラーを列挙および修正するためのメソッドを提供する
- レポートするエラー データおよび修正データを収集する
CAD 標準仕様プラグインは、画層、線種などの特定の監査操作をサポートします。
CAD 標準仕様プラグインの責任
CAD 標準仕様プラグインの責任は、次のとおりです。
- プラグインの用途、作者、バージョンなどの情報を提供する
- モニタされているデータ タイプに関する情報を提供する
- 比較のために使用している標準仕様(DWS)ファイルをキャッシュおよび管理する
- 準拠のためにデータを比較する
- データ タイプが準拠していない場合にエラー オブジェクトを作成する
- 修正オブジェクトを提供する
- プロパティに修正を適用する