概要 - AutoCAD Architecture 2025 ツールセット の詳細フレームワーク コンポーネント

AutoCAD Architecture 2025 ツールセット 詳細コンポーネントは、AutoCAD のカスタム オブジェクトではありません。線分、円弧、ポリライン、ブロック、およびハッチからなるシンプルな図形で構成されています。通常は、詳細コンポーネントを形成する様々な図形は、無名のブロックにグループ化されているため、1 つの図形のように簡単にコピーしたり移動することができます。しかし、詳細コンポーネントも、内部にハッチのあるポリライン境界と同じように簡単に扱うことができます。これは、通常 STRETCH コマンドを使用するコンポーネントのタイプで利用できます。コンポーネントの正確な構成は、開発者の判断に従って作成されます。

各詳細コンポーネントには「Xdata」というスタンプ(拡張図形データ)というスタンプが付けられており、コンポーネントの元のデータベースがどれかを示しています。このデータは、後で追加の情報を取得したり、同じタイプの他のコンポーネントを作成するときに使用することができます。

詳細コンポーネントは、プロパティ パレットおよびツール パレット システムと統合されています。ただし、詳細フレームワークはこの相互作用を自動的に行い、新しい詳細コンポーネントの作者は、どのタイプのデータを表示するのか簡単な指示を行うだけですみます。

詳細フレームワークには、4 つの主要コンポーネントが含まれています。

コンポーネントとサイズのデータベース

AEC 詳細コンポーネント データベースは、 Microsoft Access データベースで、使用できる各コンポーネントのサイズ テーブルや、データベース全体の構造をサポートするためのいくつかの関連するテーブルを格納しています。エンド ユーザは、[詳細コンポーネント マネージャ]ダイアログ ボックスによるユーザ インタフェースを使用して、既存のコンポーネント テーブルに追加または修正を行うことができますが、より高度なカスタマイズには Microsoft Access が必要です。

レシピ仕様

レシピ 使用(RecipeSpec)は、AutoCAD で特定のコンポーネントを作成するのに使用できる様々なレシピを記述した XML ファイルです。各レシピには、プロパティ パレットで表示されるコントロールのタイプ(プロンプト)や、所定のレシピを実装するための関数の呼び出し方の指定法が定められています。RecipeSpec はまた、コンポーネントを作成するときに使用するレイヤやハッチ パターンなどの表示に関する情報も提供します。

レシピ実装

レシピ実装は(通常は)、AutoCAD のコンポーネントを作成する小規模なコードです。レシピ実装は、ObjectARX C++、VBA(Visual Basic for Applications)、または Microsoft .NET 言語(C# または Visual Basic .NET)などで記述することができます。レシピは、簡単な挿入ブロックのようなものから、多くの選択肢を持つダイアログ ボックスを表示するような複雑な操作を含むものが作成できます。

フレームワーク ユーティリティ

フレームワーク ユーティリティは、レシピをより簡単に使用するためのユーティリティです。このユーティリティは、プロパティ パレットを構成するデータベースやユーザ コントロールからデータを探してくるための共通の機能を多数持っています。これらのユーティリティには、作成されたコンポーネントの配置を支援する共通の「ジグ」が多数あります。