線形の接線間に複合非固定曲線グループを追加するには

線形に複合曲線グループを追加する場合は、[線形レイアウト ツール]を使用します。複合曲線グループは、複数の曲線と緩和曲線で構成され、複心曲線の解決および反向曲線の解決に使用できます。

複合曲線グループは、各曲線の曲率半径と、各緩和曲線の長さまたは A 値により定義されます。また、2 つの曲線のいずれかに対して第二のパラメータを指定する必要があります。

2 接線間に非固定緩和曲線-曲線-緩和曲線-曲線-緩和曲線を追加するには

2 つの接線間に非固定卵形曲線-曲線-緩和曲線-曲線-緩和曲線グループを追加します。

アタッチメント接線(1、2)を編集する場合、曲率半径(3、4)および緩和曲線の長さ(5、6、7)は変わりません。アタッチメント ポイントおよび曲線の長さは、アタッチメント接線の編集に対応するよう調整されます。いずれかの緩和曲線の長さがゼロになることがあります。

卵形曲線-曲線-緩和曲線-曲線-緩和曲線(SCSCS)グループは、2 つの接線間に配置されます。このグループは、最後に第二の曲線および緩和曲線があることを除いては、緩和曲線-曲線-緩和曲線(SCS)グループと同じものです。

SCSCS グループでは、緩和曲線の長さとして 0(ゼロ)を指定できます。これにより、作成する複数曲線のグループには緩和曲線を含めることも含めないことも可能です。このグループ内の緩和曲線はいずれも、0(ゼロ)の長さを持つことができます。長さが 0(ゼロ)の緩和曲線は、実質的にはグループから除外されます。緩和曲線の長さを 0(ゼロ)に指定することにより、SCSCS、SCSC、CSCS、CSC、SCCS、SCC、CCS、CC という組み合わせが可能となります。

SCSCS グループをグリップ編集することはできませんが、アタッチ先の接線を編集することはできます。元の接線どうしの交点(IP点)は維持されるため、どちらの接線に対する変更であっても曲線グループ全体に反映されます。緩和曲線または曲線のパラメータは、[線形レイアウト パラメータ]ウィンドウまたは[線形図形]ビスタで直接編集できます。グループ内のある緩和曲線の長さを 0(ゼロ)に設定した場合でも、その緩和曲線のパラメータは引き続き表示されます。

  1. 線形をクリックします。[線形]タブ[修正]パネル[ジオメトリ エディタ] 検索をクリックします。
  2. [線形レイアウト ツール]ツールバーで、[非固定卵形曲線-曲線-緩和曲線-曲線-緩和曲線(2 接線間)]をクリックします。
  3. 曲線グループの追加元とする接線(最初の図形)を選択します。
  4. 曲線グループの追加先とする接線(次の図形)を選択します。
  5. 最初の緩和曲線の長さまたは A 値を指定します。
    注: 長さは、図面内で 2 つのポイントを選択することにより指定できます。この曲線グループ内の緩和曲線に対しては、長さを 0(ゼロ)に設定することもできます。
  6. 最初の曲線の曲率半径を指定するか、D と入力して円曲線の角度を指定します。
    注: 他の既知の曲線パラメータを使用して円曲率半径または角度を計算するには、'CCALC と入力して[曲線計算]を開きます。
  7. 2 番目の緩和曲線の長さまたは A 値を指定します。
  8. 2 番目の曲線の曲率半径を指定するか、D と入力して円曲線の角度を指定します。
  9. 3 番目の緩和曲線の長さまたは A 値を指定します。
  10. いずれかの曲線に対して第二のパラメータを入力します。

    拡張接線の長さ、接線上の始点、範囲指定された角度、または通過点を指定できます。パラメータの入力対象となる曲線を切り替える場合は、Cと入力します。

2 接線間に非固定反向緩和曲線-曲線-緩和曲線-緩和曲線-曲線-緩和曲線を追加するには

ほぼ平行な 2 つの接線の間に、非固定反向緩和曲線-曲線-緩和曲線-緩和曲線-曲線-緩和曲線グループを追加します。

このグループは、連続する 2 つの反対方向の緩和曲線-曲線-緩和曲線グループで構成されます。アタッチメント接線(1、2)を編集する場合、曲率半径(4、7)および緩和曲線の長さ(3、5、6、8)は変わりません。アタッチメント ポイントおよび曲線の長さは、アタッチメント接線の編集に対応するよう調整されます。

SCSSCS グループをグリップ編集することはできませんが、アタッチ先の接線を編集することはできます。緩和曲線または曲線のパラメータは、[線形レイアウト パラメータ]ウィンドウまたは[線形図形]ビスタで直接編集できます。

  1. 線形をクリックします。[線形]タブ[修正]パネル[ジオメトリ エディタ] 検索をクリックします。
  2. [線形レイアウト ツール]ツールバーで、[非固定反向緩和曲線-曲線-緩和曲線-緩和曲線-曲線-緩和曲線(2 接線間)]をクリックします。
  3. 曲線グループの追加元とする接線(最初の図形)を選択します。
  4. 曲線グループの追加先とする接線(次の図形)を選択します。
  5. 最初の緩和曲線(始点側緩和曲線)の長さまたは A 値を指定します。
    注: 長さは、図面内で 2 つのポイントを選択することにより指定できます。
  6. 最初の曲線の曲率半径を指定するか、D と入力して円曲線の角度を指定します。
    注: 他の既知の曲線パラメータを使用して円曲率半径または角度を計算するには、'CCALC と入力して[曲線計算]を開きます。
  7. 2 番目の緩和曲線(終点側緩和曲線)の長さまたは A 値を指定します。
  8. 3 番目の緩和曲線(始点側緩和曲線)の長さまたは A 値を指定します。
  9. 2 番目の曲線の曲率半径を指定するか、D と入力して円曲線の角度を指定します。
  10. 4 番目の緩和曲線(終点側緩和曲線)の長さまたは A 値を指定します。
  11. いずれかの曲線に対して第二のパラメータを入力します。

    接線上の始点、範囲指定された角度、または通過点を指定できます。パラメータの入力対象となる曲線を切り替える場合は、Cと入力します。