付録 A.3: 引数 #3: 単位系

有限要素方法入力ファイル内のすべての数量は、一貫した単位セットで表現する必要があります。たとえば、モデルのジオメトリがセンチメートル、力がニュートンで指定されている場合、材料の係数は N/cm2 単位で表す必要があります。

Helius PFA 複合材料データベース内のすべての材料特性は N/m/K 単位系を使用して保存されています(つまり、力はニュートン、長さはメートル、温度はケルビンで表します)。従って、モデルが異なる単位系を使用して構築されている場合、構成情報を ANSYS 有限要素コードに指定するために使用する、適切な単位系を特定する必要があります。Helius PFA には、一般的に使用される複数の単位系で構成情報を表すために使用できる変換係数が事前にプログラミングされています。さらに、ユーザ定義(またはカスタム)単位系で構成情報を指定できる機能もあります。

Helius PFA のユーザがプログラム可能な機能によって使用される単位系は、HELIUS コマンドの一部として表示される 3 番目の引数によって定義されます。次の表は、3 番目の引数の整数値の許容範囲と各値で指定される単位系の一覧を示しています。

arg3 table

3 番目の引数に 1、2、3、または 4 の値を割り当てた場合、Helius PFA では自動的に適切な単位変換が実行され、上記の表に示す単位系で構成関係が提供されます。しかし、表に示されていない単位系を使用してモデルを定義した場合、1 番目の引数に、「カスタム」単位系が使用されることを示す 5 を設定する必要があります。この場合、既定の単位のニュートン、メートル、ケルビンを、カスタム単位系に変換するために必要な 3 つの変換係数を指定する必要があります。これらの 3 つの力、長さ、温度の変換係数は、以前に説明したように HIN ファイル内に一覧表示されます(「HIN ファイル」を参照)。