前の演習で選択したモデリングについて、次の点を検討します。
この演習では、高度な拘束の手法を適用して、前の演習からモデルを修正します。これにより、実際にはモデリングされていないピンを、より現実的にシミュレーションすることができます。
Autodesk Inventor を起動し、modify-boundary-conditions.ipt をトレーニング演習フォルダの Section 6 - Modify Boundary Conditions サブフォルダから開きます。
Autodesk Inventor Nastran 環境を開始します。
下の図に示されたレバー端部の拘束と荷重を除去する必要があります。
拘束を除去するには、ツリーでその拘束を右クリックして、[除去]を選択します。
荷重を除去するには、ツリーでその荷重を右クリックして、[除去]を選択します。モデル内で目的の条件が上の図のようにハイライト表示されるのを確認して、荷重を正しく選択してください。
FEA でよく使用される手法は、回転をコントロールするための「ボール ジョイント」拘束です。ボール ジョイント拘束では、剛体要素を使用して基準点をコントロールします。通常、剛体要素はその外観から「スポーク」または「蜘蛛の巣」と呼ばれます。エッジやサーフェスの動きを基準点に結び付けることで、より自然な動きにすることができます。Autodesk Inventor Nastran では、次のように、これを剛体コネクタで行います。
同じ手順を繰り返して、小さい穴にボール ジョイント拘束を作成します。[独立頂点]として、軸の基準点を選択します。[従属エンティティ]として、次のように、各穴から内径サーフェスを選択します。
フォンミーゼス応力をプロットするには、ツリーの[フォンミーゼス]を右クリックして[表示]をクリックします。要素エッジを非表示にするには、
をクリックし、[プロット]ダイアログ ボックスで、[表示オプション]をクリックし、次に[要素エッジ]をクリックします。
明らかに不適切な荷重と拘束を高度な手法で置き換えて、より現実的な変形を実現しました。
剛体コネクタには、ボール ジョイント拘束よりも多くの用途があります。オートデスクのシミュレーション エキスパートとさらに調査や議論を行うと、これらの用途のどれが作業で重要かを特定できます。
改善された境界条件を使用しても、応力のコントロールに大きな変化はありませんでした。しかし、これによって応力が境界条件の影響を受けにくいと考えることはできません。この特定のモデルではこうだったというだけです。
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