選択ツールパスの情報

NC プログラム ダイアログの下部を使用し、NC プログラム内の各ツールパスの設定の表示、および、変更を行います。ツールパスの設定を変更するには、ツールパス リストからツールパスを選択します。

注: ダイアログ上部には、NC プログラム全体に関する情報が表示されます。このダイアログの上部に関する情報については、「NC プログラム ダイアログ」を参照してください。

工具番号 - ツールパスで使用される工具番号を入力します。既定で、これは 工具 ダイアログの 工具先端 タブにある 工具番号 と同一になります。これは、カットファイルに追加されます。

ゲージ長さ - ゲージの長さを入力します。既定で、これは 工具 ダイアログの ホルダー タブにある ゲージ長さ と同一になります。この値は、マシンへの取付け時にスピンドルから突出する工具アセンブリの全長で、工具先端からホルダー上部までの長さになります。

注: NC プログラム リストで工具番号のような値を編集すると、値に * が付きます。この値は、多軸計算用に使用されます。

ID - 工具名を入力します。既定で、これは 工具 ダイアログの 加工データ タブと同一になり、カット ファイルに追加されます。工具データベースに工具をエクスポートすると、工具 ID はエクスポートされます。ただし、工具 ダイアログ 工具先端 タブの 名称 はエクスポートされません。既定で、工具 ID名称 と同一になります。これは、カットファイルに追加されます。

カッター補正 - Heidenhain 以外の多くのコントロールでは、マシンに対し、長さ、および、半径補正に実際に使用する値を入力する必要があります。その場合、NC プログラム内で番号によりアクセス可能なレジスターに値を入力します。

たとえば、最初のツールパスは工具半径オフセットを 0.2、2 番目のツールパスは 0.4 にする必要があり、最初のツールパスの半径オフセット番号を 31、2 番目のツールパスは 32 に設定する場合、NC プログラム ファイルでは、最初のツールパスに G41 ... D31 のコード、2 番目のツールパスに G41 ... D32 のコードが含まれます。次に、登録 31 に 0.2、登録 32 に 0.4 を入力すると、0.2 と 0.4 が最初と 2 番目のツールパスの値としてそれぞれ使用されます。

ほとんどのユーザーは、工具長さ補正番号、半径オフセット番号、工具番号に同じ番号を使用します。たとえば、T5、H5、D5 が同じツールパスに使用されます。または、半径オフセット番号が工具番号に固定されている場合があります。たとえば、工具番号が 5 の場合、半径オフセット番号は 35 で、工具番号が 7 の場合は 37 です。これはポストプロセッサーで簡単に処理することができます。

ただし場合によっては処理できないことがあるため、PowerMillには、本当に必要な場合に値を変更できる機能があります。通常の既定値は正しいため、長さまたは半径を補正する場合のみ値が使用されます。

長さ - マシンコントローラーのカッター長さ補正タイプを選択します。PowerMill で使用される工具長さは変更されません。

注: これは、Heidenhain コントロールに対してポストプロセスが行われたファイルのみに作用します。

補正長さ - 工具長さを入力します。既定で、工具エンティティの長さになります。これにより、NC ツールパス内の工具長さが変更されます。

工具長さ補正番号 - 長さ補正値を保存するために、マシンコントローラーが使用するオフセット登録番号を入力します。通常、これは工具番号と同一になります。また、既定番号が不適切な場合に有用です。

半径 - マシンコントローラーのカッター半径補正タイプを選択します。PowerMill で使用される工具半径は変更されません。これにより、特定のオフセット登録に保存された値を使用して、マシンコントローラーでツールパスのオフセットが可能になります。

全ツールパスに対して 3D カッター補正を有効にするには、リストから全ツールパスを選択し、半径 から 3D を選択します。その後、ポイント分布 ダイアログから 接触法線 オプションを選択します。

同一のツールパス内で、法線と左、または、法線と右コードを書出すことはできません。この場合、法線、および、カッター補正左、または、右コードを持つオプションファイルの調整が必要になります。

補正半径 - 工具半径を入力します。既定で、工具エンティティ半径になります。これにより、NC ツールパス内の工具半径が変更されます。

半径オフセット番号 - 半径補正値を保存するために、マシンに使用されるオフセット登録番号を入力します。通常、これは工具番号と同一になります。また、既定番号が不適切な場合に有用です。

孔あけサイクル出力 - 固定サイクルとして孔あけサイクルを保存します。

クーラント - 選択ツールパスに適用するクーラントオプションを選択します。

PowerMill は、ツールパスの終点でクーラントを無効にします。

複数の異なる箇所にクーラントを適用することができます。詳細については、「クーラント」を参照してください。

フィクスチャーオフセット - 選択ツールパスに適用するフィクスチャーオフセットを選択します。フィクスチャーオフセットの作成、および、編集を行うには、 をクリックします。

セットアップ用フィクスチャー オフセットNC プログラム ダイアログにセットアップが表示されます。これにより、NC プログラムのセットアップにフィクスチャー オフセットを適用できます。

フィクスチャー オフセットNC プログラム用フィクスチャー オフセット ダイアログを表示します。このダイアログを使用し、フィクスチャー オフセットの作成、および、編集を行います。

コマンド / コメント追加 - NC プログラムツールパスコマンド / コメント ダイアログを表示します。 このダイアログでは、NC プログラムに挿入するコマンド / コメントを指定します。

出力ファイル - 出力ファイルの命名規則を指定します。ファイル名に 変数 を入力し、NC プログラムの書出し時に実行することができます。

注: このオプションは、ツール > オプション > NC プログラム > 出力 > 各ツールパス用にファイル書出し を選択した場合のみ有効になります。