バウンダリーの診断を生成

不正に定義された P カーブ(不正確なトリム サーフェスを生じさせる)は、[サーフェスツール]タブ > [修正]パネル > [不正確なトリム]オプションを使用して、識別することができます。診断を生成して問題のある領域が存在するかどうかを確認することで、バウンダリーデータを解析することができます。

次の方法で、診断を作成します。

  1. サーフェスを選択します。
  2. [トリム領域]ツールバーの をクリックして、[診断]ダイアログを表示します。

    このダイアログは、選択サーフェスにおける、トリムバウンダリー(バウンダリー編集モード)と P カーブ(P カーブ編集モード)の詳細を表示します。

    バウンダリーがトリム領域を形成できない場合には、警告が表示されます。破損したバウンダリーが検出された場合は、削除と再作成、または、ファイルドクター の使用のいずれかを促すメッセージが表示されます。

    このウィンドウには、各バウンダリーに関する次の情報も表示されます。

    • バウンダリーの開閉状態 - 開いたバウンダリーは、トリム領域を定義できません。バウンダリーを編集して閉じる必要があります。

      閉じたバウンダリーは、サーフェスの外周エッジを使用しても定義できます。

      開いたバウンダリー

      閉じたバウンダリー(サーフェスエッジを使用して有効なトリム領域を定義)

      閉じたバウンダリー

    • バウンダリーの自己交差の有無: バウンダリーが自己交差している場合は、ループが存在します。サーフェスの可視領域は、バウンダリーの左側にあります。矢印は、バウンダリーの左側を表示するように描かれています。

      次図のように、ここでは不可視 と可視 の両方の領域を有しています。そのため、このようなバウンダリーはトリム領域を定義できません。

      ループを削除するためにバウンダリーの編集が必要になります。

    • 他のバウンダリーとの交差の有無 - バウンダリーが他のバウンダリーと交差する場合、トリム領域を定義することはできません。この理由は、自己交差しているバウンダリーと類似しています。バウンダリーを編集して、交差をなくす必要があります。
    • 0 領域保有の有無: PowerShape は、領域が 0 である箇所を検出します。このような領域は、バウンダリーがそれ自体の上に重なって戻っている場所です。このような場合、次のような警告が表示されることがあります。

      バウンダリー 2 の断面積は 0 です。

      ポイント 12 の周囲の P カーブ 3 を確認して下さい。

      これは、エラーが発生した概算位置を示しています。指摘されたポイント自体には問題がないかもしれませんが、その周囲のポイントに問題がある可能性があります。

    • 注: 最初のエラーのみが報告されます。必要なポイントを編集して、問題を解決します。その後 診断 ダイアログの 更新 をクリックして、次の問題を検出します。
  3. バウンダリーを手動で編集し、[更新]をクリックします。新規選択に基づいて情報が更新されます。P カーブ編集に切替えてからこのボタンをクリックすると、P カーブに関する情報が表示されます。詳細については、P カーブの診断を生成 を参照して下さい。
  4. OK をクリックして、ダイアログを閉じます。