モデリングの新機能

Maya の新しいモデリングの更新には、ブール演算ノードの更新や、STL ファイルの単位を設定するための新しいダイアログ ボックスが含まれています。

ブール演算: ボリューム メッシュ

Maya のブール演算ノードに新しいメッシュ モードが追加され、ボリューム メッシュを使用して結果を計算できるようになりました。ボリューム(Volume)モードでは、密閉された操作から統一されたメッシュが迅速に生成され、ワークフローを支援する新しいシェイプやフォームを作成できます。たとえば、ブロックしたシェイプを組み合わせて、クリーチャーやキャラクタなどの新しい有機的なモデルを作成するために使用できます。

また、ボリューム(Volume)モードでは、元のシェイプやフォームへのアクセスと調整が可能な状態が保持されるため、必要に応じて結果を微調整できます。出力メッシュを Maya 内の他のツール(リトポロジ ツールやスカルプト ツールなど)と組み合わせて使用することで、モデルをさらにリファインして次のレベルに進めることができます。

ヒント: ボリューム(Volume)でスムーズ メッシュ プレビュー モードを使用すると、ポリゴン メッシュがスムーズしたときにどのように表示されるかをすばやく簡単に確認できます。
ジオメトリ モードのドロップダウン

ブール演算ノードのジオメトリ モード(Geometry Mode)のドロップダウンからボリューム(Volume)をアクティブにします。ブール演算(Boolean)スタックを使用して、入力オブジェクトの表示モードを変更することもできます。

ボリューム(Volume): 入力オブジェクトがボリュームに変換されます。ボリューム(Volume)を選択すると、オブジェクトがボリュームに変換され、ブール演算が計算されます。ブール演算の結果は、メッシュされたポリゴンに変換し直されます。ボリュームベースのメッシュ作成は、論理和、論理差(a-b)、論理差(b-a)、論理積のブール演算でのみ機能します。
ボクセル サイズ
このパラメータは、メッシュをボリュームにエンコードする精細度をコントロールします。値が低いほど、結果がはっきりします。ボクセル サイズ(Voxel Size)の値を大きくすると、ハードエッジを生成するのに十分な解像度がないため、丸みのあるフィーチャが生成されます。入力メッシュが交差する領域では、この軟化によってスムーズな遷移領域を作成することもできます。これにより、より有機的に見える結果を生成することができます。
注: ボクセル サイズ(Voxel Size)の値を非常に小さくすると、大量のジオメトリが生成されることがあります。既定のボクセル サイズ(Voxel Size) (1.000)は通常、ほとんどの詳細をキャプチャしますが、ブール演算オブジェクトのサイズに依存します。ボクセル サイズ(Voxel Size) の設定値が非常に小さい場合、操作を続行する前に、この値が低すぎることを示す警告が表示されます。
ヒント: 計算の処理時間が長すぎる場合は、[Esc]キーを押すだけです。

単位を設定する STL の読み込み/書き出しオプション

新しい単位変換ダイアログ ボックスを使用して、STL ファイルの読み込みおよび書き出しをします。これらの変換オプションを使用すると、データは期待どおりに Maya との間で変換されます。STL ファイルには単位があらかじめ定義されていないため、これらのオプションを使用して Maya で使用する単位を設定できます。