ファイルを Vault に追加すると、そのファイルとすべてのファイル プロパティ(ファイル サイズや作成日など)が Vault に追加されます。関連付けられたすべてのプロパティが Vault で定義されている場合、プロパティの値は更新されます。プロパティの定義が Vault にとって新しいものである場合、Vault は、値を保存する前に、プロパティ定義を Vault に追加します。保存されたファイルのタイプに応じて、各 Vault が保持するプロパティの種類が異なる場合があります。
再インデックスでは、選択した Vault データベースがスキャンされ、Vault データベース内のファイルからプロパティが抽出されてインデックス処理されます。抽出およびインデックス処理では、ファイルに使用可能な最新の iFilter/コンテンツ ソース プロパティ プロバイダが使用されます。[有効]に現在設定されているプロパティ、および読み取りマッピングがあるプロパティのみが再インデックス処理されます。再インデックス中、既存のプロパティ(たとえば、ユーザ定義プロパティなど)が更新されます。
再インデックスが必要となるのは、次のような場合です。
インデックス処理が実行されるプロパティ
ファイルが Vault に追加されるときに、Vault の[プロパティ定義]ダイアログで[有効]と定義されたファイル プロパティについてインデックス処理が実行されます。次のプロパティ定義の一部は、Autodesk Data Management Server のインストール時に自動的に作成され、[有効]に設定されます。
管理者は、追加のプロパティ定義を作成できます。
インデックスの実行とサーバのパフォーマンス
再インデックス実行プロセスには、サーバで[標準以下]優先度が割り当てられているので、ファイルについて再インデックスを実行中であっても、ユーザは Autodesk Data Management Server にアクセスし続けることができます。再インデックス実行プロセスの間に Vault がバックアップされた場合、再インデックス作成は、バックアップの間停止され、バックアップが終了すると自動的に再開始されます。Vault が再インデックスを実行中であり、しかも同じ Vault が復元された場合、再インデックス実行は停止し、その時点まで再インデックスを実行されたすべてのプロパティが復元されたバージョンで置き換えられます。
Vault に移行するとき、[有効]に設定されたプロパティ定義はすべて[有効]のままになります。いったん移行すると、管理者は、不要になったこれらプロパティ定義を無効にすることができます。移行に続いて Vault に追加された新しいプロパティ定義は既定で[有効]に設定されます。ファイルを最も新しいものから最も古いものに再インデックス処理するプロセスサーバが突然再起動された場合、または電源切れになった場合、サーバがオンラインになった時点で、再インデックス実行が、処理された最後のファイルのところで自動的に開始します。
複製された環境でプロパティについて再インデックスを実行するとき、再インデックス操作は、開始したサーバ上にあるファイルを処理します。
Vault のファイル プロパティの再インデックスを実行する
すべてのバージョンの再インデックスをオプションとして実行することができます。
クライアントは、Vault について再インデックスを実行されているときに、その Vault にアクセスすることができます。再インデックスが終了するまで、プロパティが最新でないこともあります。
フィルタ
フィルタを使用して、再インデックスを実行するファイルの数を制限することができます。再インデックス処理の対象の絞込みに使用できるフィルタの一覧を次に示します。
使用法: ファイルの拡張子を入力します。先頭にドットを付けても付けなくてもかまいません。各拡張子はカンマまたはセミコロンで区切ります(スペースがあってもなくてもかまいません)。
使用法: プロバイダの定義済み一覧からプロバイダを選択します。
使用法: 開始日と終了日を選択して、日付の範囲を定義します。再インデックス処理では、この期間内にチェックインされたファイルのみがインデックス処理されます。
再インデックスを強制する
Vault では、ファイルごとに再インデックスのステータスが維持されます。再インデックス処理のために特定の条件が選択されている場合でも、その条件を満たすすべてのファイルの再インデックスを実行する必要が常にあるわけではありません。ファイルによっては既に最新で、再インデックスが必要ないためです。ただし、管理者は、ダイアログ ボックスを展開して表示される[再インデックスを強制]オプションをオンにして、選択した条件を満たすすべてのファイルの再インデックスを強制することができます。
[再インデックスを強制]は、新しい iFilter を追加した場合やマイグレーションの後に特に有効です。それ以外の場合、実際に[再インデックスを強制]を実行する必要はありません。
Vault について再インデックスが開始されると、[ファイル プロパティの再インデックスのステータス]ダイアログを使用して進行状況を確認できます。[ファイル プロパティの再インデックスのステータス]ダイアログには、どの Vault で再インデックスが実行されているか、再インデックスが実行されたファイルの割合、再インデックスが完了したファイルの合計数、残りのファイル数が表示されます。再インデックスは[ステータス]ダイアログを使用して停止することもできます。
[Re-Index Status]ダイアログには、再インデックス実行が失敗したファイルが要約されます。
プロパティ再インデックス実行ステータスをチェックする
再インデックス実行を停止する
再インデックス実行の詳細を表示する
ファイルが再インデックスの実行に失敗している理由として考えられるものは次のとおりです。
再インデックスの実行に失敗したファイルがある場合は、破損したファイルを訂正するか、または指定されたファイルのタイプについて iFilter が登録されていることを確認してから、再インデックス操作を再び実行します。