サーバ タスク

Autodesk では、複数のバックグラウンド プロセスを使用して一般的なハウスキーピング処理を行い、システムのパフォーマンスを最適化します。管理者は、[サーバ タスクを表示]ダイアログにアクセスすることにより、サーバで実行中のバックグラウンド プロセスの内容とその実行頻度を確認することができます。

[サーバ タスク]ダイアログを表示する

[サーバ タスク]ダイアログには、次の情報が含まれています。

  • ステータス アイコン: タスクが実行中か停止中(再実行がスケジュールされている)かを示します。
  • [サーバ タスク]: サーバ タスクの名前です。
  • [開始/予定された時刻]: サーバ タスクが開始された時刻または開始が予定されている時刻です。
  • [サイト]: サーバ タスクに関連付けられているサイト名です。
  • [Vault] : サーバ タスクに関連付けられている Vault 名です。
  • [期間]: サーバ タスクの実行頻度のタイプです。たとえば、サーバ タスクの繰り返しまたは実行をオンデマンドに限定するなどです。
  • [頻度(分)]: プロセスを次に実行するまでの間隔(分)です。

バックグラウンド プロセス

タスク [説明]

ファイル保管場所の検証

データベースのメタデータをファイル保管場所と比較し、データベース内のすべてのファイルがファイル保管場所に存在するかどうかを確認します。

ファイル保管場所の複製

注:

Vault Collaboration エディションおよび Professional エディションのみ

サイトのファイル保管場所に存在するファイルを、それらの特定のファイルが存在しない別のサイトのファイル保管場所にコピーします。この処理はユーザがスケジュールします。

ファイル保管場所のクリーンアップ

注:

Vault Collaboration エディションおよび Professional エディションのみ

ファイルの複製中に、サーバ間ではファイルのコピーのみが行われます。そのため、一方のサーバでファイルが削除されていても、もう一方のサーバでは削除されていない場合があります。ファイル保管場所のクリーンアップ処理では、各ファイル保管場所を SQL データベースと比較し、既にデータ管理環境から削除されているファイルが削除されます。単一サイト環境では、バックアップを実行すると、この処理が無効化される場合があります。

統計情報を更新

SQL データベース上で統計情報の更新を実行します。この処理で、クエリーのパフォーマンスが改善し、その結果、Vault のパフォーマンスも向上します。

変更管理電子メール通知

注:

Vault Professional のみ

キューに保存されている電子メール通知を送信します。自動電子メール通知が有効になっている必要があります。

ERP パッケージ化

注:

Vault Professional のみ

既存の ERP システムと通信します。ERP 統合が有効になっている必要があります。

プロパティの再インデックス

大量のファイルからプロパティを抽出し、データベースを新しい情報で更新します。この処理は、ユーザが開始や停止を行うことができます。処理を停止して後で再開すると、最後に処理したファイルから抽出が開始されます。

検索インデックス

初回時に、データベースからプロパティを取得して、インデクサーに渡します。このインデックス処理により、ユーザがデータベースで特定のプロパティを検索する際に、結果の表示が高速化されます。

コンテンツ インデックス サービス

Vault 内の既存のファイルからフル テキスト コンテンツを抽出します。これにより、フル コンテンツ検索が可能になります。この処理は、フル コンテンツ検索が有効になっている場合にのみ実行されます。フル コンテンツ検索を有効にして Vault を接続すると、この処理が開始されます。何らかの原因によりこの処理が中断されると、再開時には中断された場所から処理が継続されます。

検索インデックスの最適化

インデックス エンジンを更新し、検索結果をすばやく返すことができるようにします。処理の実行中、インデクサーはロックされます。この処理は、ユーザのダウンタイムを回避するため、業務時間外に実行されます。この処理を実行しないと、Vault サーバではオンデマンドでインデックス処理を行う必要があります。その結果、使用率のピーク時にソルバのパフォーマンスが低下する可能性がります。

コンテンツ インデックス サービスの更新

新規作成および更新されたコンテンツを Vault サーバの検索インデックスに追加します。フル コンテンツ検索を有効にすると、この処理は 20 分ごとに実行されます。

パージ

アイテムの有効日を確認し、特定のサイトでアイテムを有効または期限切れのいずれにするかを判断します。タイムゾーンが 1 つしかない環境では、この値を「24 時間ごと」に変更します。アイテムの有効日を確認する時間を変更するには、Web.config ファイルを編集する必要があります。

アイテムの有効性の更新

注:

Vault Professional のみ

アイテムの有効日を確認し、特定のサイトでアイテムを有効または期限切れのいずれにするかを判断します。タイムゾーンが 1 つしかない環境では、この値を「24 時間ごと」に変更します。アイテムの有効日を確認する時間を変更するには、Web.config ファイルを編集する必要があります。

アイテム ロックのクリーンアップ

注:

Vault Professional のみ

Vault サーバと SQL サーバがデータベースに対して異なる操作を実行すると、データの衝突を防ぐため、ロックが適用されます。何らかの原因によりこの処理が中断されると、ロックが解除できなくなる場合があります。アイテム ロックのクリーンアップ処理は、データベース全体で実行され、適用されたままのロックを解除します。アイテム ロックのインデックス処理を実行する時間を変更するには、Web.config ファイルを編集する必要があります。

Web.config ファイルは、C:¥Program Files (x86)¥Autodesk¥ADMS Professional <year>¥Server¥Web¥Services¥Web.config フォルダにあります。次の行を検索し、値を目的の時間に変更します。

<!--time of day to clear entity locks. -->

    <addkey="LockVacuumTime"value="3:0:0"/>

サーバ タスクを表示する

  1. [ツール] > [サーバ タスクを表示]を選択します。[サーバ タスク]ダイアログに、すべてのサーバ タスクが一覧で表示されます。一覧には、開始時刻、予定されている開始時刻、サイト名、Vault 名、タスクの所要時間、再実行までの時間(分)が含まれます。
  2. サーバ タスク一覧を更新するには、[更新]をクリックします。
  3. [プロパティの再インデックス]がタスクとして表示されている場合は、次の手順を実行します。
    • タスクを選択し、[詳細]をクリックして、[プロパティの再インデックスのステータス]ダイアログを開きます。このダイアログには、タスクのステータス、再インデックス済みのファイル数、および再インデックス待ちのファイル数が表示されます。
    • [プロパティの再インデックスのステータス]ダイアログ ボックスの[詳細 >>]をクリックし、インデックス済みのファイルとそのファイルの説明を表示します。[ファイル]グリッドに一覧表示されている情報を印刷するには、[印刷プレビュー]リンクをクリックします。再インデックス処理を中止するには、[停止]をクリックします。
  4. [閉じる]をクリックしてダイアログを閉じ、メイン画面に戻ります。