使用できるライセンスの数を最大化するには、使用できるオプションとその働きを知る必要があります。
| 対象者 | 管理者 |
オプションには、複数の製品のライセンスの結合、ライセンスの借用、パッケージ ライセンス ファイルの使用、ライセンス割り当ての変更、オプション ファイルの作成があります。これらの作業の実行に役立つ LMTOOLS や License File Parser などのツールもあります。
Autodesk Account を使用すれば、すべての製品のネットワーク ライセンスを統合したライセンス ファイルを生成することができますが、ネットワーク ライセンスを手作業で結合することもできます。必ずライセンス ファイル結合の手順に従ってください。
いくつかのオートデスク製品では、ネットワーク ライセンスを借用することができます。借用とは、ネットワークからライセンスを一時的に除去し、それをオフライン コンピュータで使用することです。借用期間の開始と終了を指定することができますが、最大でも 6 か月またはサブスクリプションの期間のいずれか短い方です。オプション ファイルは必須ではありませんが、オプション ファイルの項目を使用して借用をより詳細にコントロールすることができます。
オートデスク製品の複数のバージョンがあり、マルチユーザ サブスクリプションまたは保守プランを契約している場合は、パッケージ ファイルを取得することができます。パッケージ ファイルには、AutoCAD 2015-2019 など、同じ製品の 5 つのバージョンに対するライセンスのセットが含まれます。いずれかのリリースのインスタンスを実行すると、パッケージ内の 1 つのライセンスが使用されます。
ネットワーク ライセンスの割り当てを変更するには、配置に使用するサーバ上の管理イメージを更新します。
オプション ファイルは基本的なネットワーク ライセンス管理には必要ありませんが、次の場合に役立ちます。
NLM には LMTOOLS ユーティリティが含まれており(Windows のみ)、これを使用して、ライセンスの状態を監視したり、システム障害の発生で失われたライセンスをリセットしたり、ライセンス サーバのトラブルシューティングを行ったり、既存のライセンス ファイルを更新することができます。これらのツールの詳細は、NLM と一緒にインストールされている『License Administration Guide』(ライセンス管理ガイド)に記載されています。
オートデスク製品のネットワーク バージョンを起動すると、Network License Manager (NLM) に対してライセンスが要求されます。NLM はフィーチャ コードを使用して、発行するライセンスとライセンス要求の処理をコントロールします。オートデスク製品のネットワーク バージョンには固有のフィーチャ コードがあります。
フィーチャ コードには、次の 3 つのタイプがあります。保守プランの製品固有、マルチユーザーのアクセス権の製品固有サブスクリプション、製品バージョン固有です。例:
この例の最初の 2 つのフィーチャ コードは、リリースごとに変更されることはありません。64300ACD は、常に AutoCAD を示します。ただし、3 番目のフィーチャ コードは、新製品のリリースごとに一意です。
NLM は、多数のオートデスク製品とバージョンのライセンスを管理するため、各製品には一意の識別子が必要です。オートデスク製品のフィーチャ コードは、ライセンス ファイル、デバッグ ログ ファイル、オプション ファイル、サポート記事などに記載されています。次の例では、ログ ファイル エントリのフィーチャ コードを示します。
11:00:04 (adskflex) OUT: "87084ACD_2019_0F" user@hostname
ネットワーク ライセンスの使用を管理するためのオプション ファイルを作成するときは、各製品のフィーチャ コードを確認する必要があります。新しいリリース年ごとに、オートデスクはその年の製品のフィーチャ コードのリストを公開します。現バージョンと旧バージョンのフィーチャ コードは次のとおりです。
Autodesk License File Parser を使用してフィーチャ コードを表示することができます。License File Parser は、製品のライセンスの内容を読み取り、詳細をテーブルに表示するオンライン ツールです。このツールを使用するとオプション ファイルに必要なパラメータの値をすばやく識別できるため、オプション ファイルを作成するときに役立ちます。License File Parser へのアクセスおよび使用の説明を参照してください。