[サーフェスを検査]のリファレンス

Fusion Manufacturing Extension

この機能は拡張機能の一部です。拡張機能は Fusion の追加機能にアクセスするための柔軟な方法です。詳細情報

**[検査]**ダイアログを使用して、[サーフェスを検査]操作の詳細を指定します。

[製造] > [検査] > [プローブ] > [サーフェスを検査] サーフェスを検査のアイコン

このダイアログには、以下の設定が表示されます。

工具

**[選択]をクリックして[工具を選択]**ダイアログを開き、プローブを見つけて選択します。

ヒント: サンプル プローブは、**[すべて] > [サンプル] > [サンプル プローブ]**フォルダにあります。

リンク送り速度

リンク移動中のプローブ速度を定義します。これは、プローブがパーツに進入し、パーツに接触する前後に実行されます。リンク移動は、キャンバス上で黄色で表示されます。

リンク移動

進入送り速度

リード移動中のプローブ速度を定義します。これは、パーツに接触する前後に実行されます。リード移動は、キャンバス上で緑色で表示されます。

リード移動

注: 進入送り速度を上げても、計測移動には影響しないため、計測値の精度は変わりません。ただし、この値はマシンの加速と減速が過度に高い場合、不正なトリガーを引き起こす可能性があります。

計測送り速度

測定移動中(プローブがパーツに接触する際)のプローブの速度を定義します。測定移動は、キャンバス上で青色で表示されます。

測定移動

注: 最適な精度を確保するには、計測送り速度がマシンの位置合わせ送り速度と一致している必要があります。

工具方向

プローブ方向を指定するオプションを選択します。

位置

キャンバス上の CAD モデル上の位置をクリックして、プローブ対象の接点を指定します。モデル上に矢印が表示されます。それらの位置はサーフェスの法線を反映します。

接点の配置を変更するには、モデル上の対応する点をクリックしてドラッグします。

点選択の例

接点を削除するには、Shift キーを押したまま、モデル上の対応する点をクリックします。

順序

指定した接点のプローブ順序を選択できます。

作成した順序で点をプローブすることができます。または、最適化された順序を選択して、X 軸と Y 軸に沿ってプローブが移動する距離を最小化します。最適化された順序を選択して点を作成、再配置、または削除すると、順序が自動的に更新されます。

順序

選択順(左)と XY 移動を最適化(右)の例。

順序の逆転

指定した接点のプローブ順序を反対方向に入れ替えて、最初にプローブされる点が最後にプローブされるようにします。

サーフェス オフセット

正または負の値を入力し、サーフェスの厚さを補正します。このオフセットは接点でサーフェスに対して垂直に、プローブの方向に正の値で適用されます。

0 の値は、サーフェスでの接点を計測します。

[上限許容値]と[下限許容値]

正または負の値を入力し、計測された接点の**[サーフェス オフセット]**からの偏差として許容される範囲を指定します。

検査結果がインポートされると、許容範囲の外側にある計測された接点は許容差の範囲外とみなされ、範囲内にある点は許容差の範囲内とみなされます。

進入

プローブが**[計測送り速度]でサーフェスに近づき始めるサーフェス法線からの距離を指定する値を入力します。既定では、[進入]**はプローブ直径の 2 倍です。

進入の例

オーバートラベル

期待される接点を超えてプローブが移動でき、なお計測値を記録できる最大距離を指定する値を入力します。

この距離内で接触が行われていない場合は、プローブは無効な計測値を返します。

オーバートラベルの例

高さ

プローブのさまざまな高さです。

ヒント: **[選択]以外の[始点]**オプションを選択した場合、キャンバス上で高さをクリックしてドラッグすることができます。

gif

移動高さ

プローブを開始するまで工具が移動する最初の高さで、プロセスが終了した後に戻ってくる点でもあります。この位置は、ストック、モデル、別の参照、またはユーザが選択した位置を基準にしながら定義できます。高さはオレンジ色で表示されます。

プローブの移動高さ

**[始点]は、[移動高さ]**の参照を定義します。

**[オフセット]は、[始点]**の選択を基準としたシフトです。値を入力するか、キャンバス上でオレンジ色の高さをドラッグします。

退避高さ

個々の接点のプローブ間で使用される高さを設定します。高さは濃い緑色で表示されます。

プローブの退避高さ

**[始点]は、[退避高さ]**の参照を定義します。

**[オフセット]は、[始点]**の選択を基準としたシフトです。値を入力するか、キャンバス上で濃い緑色の高さをドラッグします。

範囲外の位置

有効になっている場合、計測した接点が許容範囲外である場合はプローブを停止してコントローラにメッセージを表示するように、CNC マシンに指示します。コントローラでのサーフェス検査結果の評価により、リアルタイムでの検証が可能になります。

選択が解除されているときは、アクションは行われません。

注: Fusion で検査結果を表示するには、マシンで生成された結果ファイルをインポートする必要があります。

移動高さと退避高さ、および進入距離とオーバートラベル距離

高さと速度の例

1 移動高さ

2 退避高さ

3 進入

4 オーバートラベル