パーツのライブ位置合わせのために検査結果をリアルタイムでインポートする

Fusion Manufacturing Extension

この機能は拡張機能の一部です。拡張機能は Fusion の追加機能にアクセスするための柔軟な方法です。詳細情報

NC コードをマシン コントローラに転送した後に、Fusion と CNC マシンの間のライブ接続を使用して、検査結果をリアルタイムでインポートします。すべての検査結果をインポートすると、Fusion がパーツの位置合わせを計算し、位置合わせされている状態にパーツを調整する最善の方法を決定します。計算されたパーツの位置合わせを手動で承認または拒否するか、Fusion に決定を任せます。

注: 検査結果をリアルタイムでインポートする前に、使用している CNC マシンに適切なマシン コネクタ アプリケーションをインストールする必要があります。
  1. [パーツのライブ位置合わせ]コンテキスト環境で、[結果の取得] > [ライブ接続] ライブ接続のアイコン をクリックします。

    CNC マシンのマシン コネクタ アプリケーションの実行が開始されます。次に例を示します。

    マシン コネクタ

    また、[ライブ接続]ダイアログが開きます。

    [ライブ接続]ダイアログ

    注: ダイアログに[接続に失敗しました]というステータスが表示される場合は、適切なマシン コネクタ アプリケーションがインストールされていて、CNC マシンが起動していることを確認してください。
  2. 既定では、すべての検査結果がインポートされ、パーツの位置合わせが計算されると、Fusion によりパーツの位置合わせを承認または拒否するよう求められます。検査結果に基づいて行われる操作を Fusion で自動的に決定する場合は、[自動承認][自動拒否]のチェックボックスをオンにします。

    フローチャート

  3. CNC マシン上で NC コードを実行します。

    ヒント: 多くの場合、マシン コントローラで押す必要のあるボタンは、「サイクル開始」という名前です。

    ダイアログのステータスが[プログラムが進行中です]に変わり、検査結果がキャンバスにリアルタイムで表示されます。

    [ライブ接続]ダイアログ

    注: [キャンセル]をクリックすると、パーツの位置合わせは計算されません。
  4. すべての検査結果がインポートされ、続行のために手動での確認が必要な場合は、CNC マシンが一時停止し、Fusion によりパーツの位置合わせの計算に使用された変換が表示されます。ここで、パーツの位置合わせを承認するか拒否するかを決定する必要があります。

    1. [パーツの位置合わせ] ダイアログで、変換を確認します。

      ヒント: [結果を次に表示]リストを使用して、モデルの方向に基づいて、またはセットアップで定義されたワーク座標系(WCS)に基づいて軸を表示します。

      変換

      注: 現在、変換は 3 軸の移動に制限されています。
    2. (省略可能)結果を表示のアイコン をクリックして、[検査結果]ウィンドウで詳細結果を確認します。

      ヒント: [パーツの位置合わせ後に結果を表示]チェックボックスをオンまたはオフにして、パーツの位置合わせの前後の検査結果を比較します。
    3. 変換と検査結果を確認したら、[パーツの位置合わせ]ダイアログの[閉じる]をクリックします。

    4. [ライブ接続]ダイアログで、[承認]または[拒否]をクリックします。

      承認または拒否

      [承認]をクリックすると、計算されたパーツの位置合わせを使用して NC コードが自動的に更新され、CNC マシンの動作が続行されます。マシン コントローラのワーク座標系(WCS)は、パーツを正確に加工できるように調整されます。

      [拒否]をクリックすると、CNC マシンは NC コードの実行を停止します。

  5. CNC マシンが終了したら、次の操作を行います。

    • [キャンセル]をクリックしてダイアログを閉じ、結果を保存します。または
    • ライブ接続を開いたままにして、CNC マシン上に別の同一パーツをロードして、手順 3 ~ 5 を繰り返します。

その後、必要に応じて、インポートした検査結果をレポートとして保存できます。