アクティビティ 1: メタル ロール用の動的イベント シミュレーション スタディを作成する

このアクティビティでは、スタディ 1 - イベント シミュレーションという新しいスタディを作成し、鉄鋼スラブの厚さが 25% 減少したときに発生するひずみを評価します。スタディを設定するために、次のことを行います。

前提条件

ステップ

  1. 開始形状モデル[Plate Rolling (プレートの圧延)]を[Z (上方向)]でデータ パネルの[Basic Training (基本トレーニング)]フォルダから開きます。

    1. データ パネルが現在表示されていない場合は、画面上部の データ パネルのアイコン [データ パネルを表示]をクリックします。

    2. データ パネルの最上位レベル(ホーム ビュー)は、[すべてのプロジェクト]と[サンプル]の 2 つのサブセクションに分かれています。[サンプル]に到達するまでスクロールダウンします。

    3. [Basic Training (基本トレーニング)\]フォルダをダブルクリックして開きます。

    4. [11 - Simulation (シミュレーション)]フォルダをダブルクリックして開きます。

    5. [Plate Rolling (プレートの圧延)]モデルをダブルクリックしてキャンバス内に開きます。

      注: サンプル モデルは読み取り専用です。パーソナル プロジェクトにモデルのコピーを保存する必要があります。
  2. モデルを保存するパーソナル プロジェクトを指定します。

    1. 名前を付けて保存のアイコン ([ファイル] > [名前を付けて保存])をクリックします。
    2. 名前フィールドにプレートの圧延などの名前を入力します。
    3. [場所]フィールドの横にある矢印ボタンを展開します。
    4. 既存のプロジェクトを特定してクリックするか、[新規プロジェクト]をクリックして新しいプロジェクトを開始します。
  3. モデルを保存するフォルダを指定または作成します。

    1. プロジェクト内のフォルダをダブルクリックして選択するか、新しいフォルダを作成します。
    2. 新しいフォルダを作成するには、[新規フォルダ]をクリックします。
    3. フォルダの名前を入力します(例: プレートの圧延)。
    4. [Enter]を押します。
    5. フォルダをダブルクリックして、現在のファイルの保存場所にします。
    6. [保存]をクリックします。
  4. [シミュレーション]作業スペースに切り替え、新しいスタディとして[動的イベント シミュレーション]を選択します。

    1. ツールバーの上部左端にある[作業スペースを変更]ドロップダウン メニューをクリックし、[シミュレーション]を選択します。

      [シミュレーション]作業スペース

    2. [新規スタディ]ダイアログ ボックスで、イベント シミュレーション スタディ [動的イベント シミュレーション]を選択します。

    重要: まだ[スタディを作成]をクリックしないでください。
  5. [新規スタディ]ダイアログで、チュートリアルの概要の情報を使用して、ローラーの下を鋼スラブが移動するのに必要な時間を計算します。

    • [イベント持続時間]は、長さ 100 mm の鋼スラブがローラーの下を移動するのに必要な時間です。ローラーの角速度は 314.159 rad/s、または 3000 RPM です。ローラーの下部の接線速度は、次のように計算されます。

      接線速度 =半径 x 角速度

      または

      接線速度 = 175 mm x 314.159 rad/s = 54978 mm/s

    • 鋼スラブがローラーとかみ合うと、鋼スラブとローラーの間の摩擦によって、鋼スラブの基準速度が同じになります(約 55000 mm/s)。長さ 100 mm の鋼スラブがローラー内を約 5500 mm/s で移動するには、以下の時間がかかります。

      イベント持続時間 =長さ(mm)/速度(mm/s)

      イベント持続時間 = 100 (mm)/55000 (mm/s) = 0.002 秒

    • 時間を 0.002 秒に設定すると、鋼スラブの移動範囲は約 110 mm になります。

  6. [新規スタディ]ダイアログで、イベント持続時間を計算対象として設定します。

    1. 大きいサムネイル イメージの右上隅で、設定のアイコン [設定]をクリックして[設定]ダイアログにアクセスします。

      設定ダイアログの場所

      [一般]設定が最初に表示されます。

    2. [設定]ダイアログの[総イベント持続時間]フィールドに 0.002 s と入力します。

  7. [結果の間隔の数]20 に変更し、スタディを作成します。

    1. [設定]ダイアログで、[結果の間隔の数]として 20 を入力します。

      注: ソルバーは、初期条件とイベント シミュレーションの 20 回の計算増分を出力します。
    2. [戻る]をクリックすると、変更が適用されます。

    3. [新規スタディ]ダイアログで、[スタディを作成]をクリックしてスタディを作成し、ダイアログを閉じます。

  8. 必要に応じて、単位系を確認し、[メートル法(SI)]に変更します。

    1. キャンバスの左側のブラウザで、単位変更アイコン [単位]にカーソルを合わせ、編集アイコン [編集]をクリックします。
    2. [単位の設定]ダイアログで、[既定の単位セット]ドロップダウン リストから[メートル法(SI)]を選択します。
    3. [OK]をクリックして変更内容を確定し、ダイアログ ボックスを閉じます。

アクティビティ 1 のサマリー

このアクティビティでは、[シミュレーション]作業スペースに切り替えてイベント シミュレーション スタディを作成し、そのパラメータを定義しました。次のことを行いました。