最大有効距離

2 つの面が小さなギャップで隔てられたモデルがあるとします。荷重を適用する際にこれらの面が接触すると想定されます。シミュレーションでこれをテストするには、最大有効距離を設定する必要があります。この設定により、接触時に一方の面がもう一方の面に食い込むのを防ぎます。

最大有効距離は、接触認識において 2 つの面のノード間に許容される距離を指定します。オフセット接着や分離接触のタイプを使用する場合は、この設定をお勧めします。

最大有効距離

図 1.最大有効距離 r

ノード iv と要素(B)、(C)、(D)の間の接触を認識するとします。この場合、最大有効距離は「r」です。この距離「r」は、プライマリ面の「ノード iv」からセカンダリ面の要素(B)、(C)、(D)の周囲のノードまでの計測値です。

注: このパラメータは、パーツ間に小さなギャップしかない場合に有効です。解析後にボディが別のボディに食い込む場合は、最大有効距離を増やすことを検討するか、非線形静的応力解析をお試しください。

最大有効距離の設定

: [最大有効距離]は、解析を開始する前、つまりモデルを変形する前に設定する必要があります。ユーザには、[最大有効距離]を手動で設定することが推奨されています。

最大有効距離の値の設定

図 2.最大有効距離の値は、誤差のマージンを考慮し、10 mm のギャップよりも約 1.1 ~ 1.2 倍大きく設定されています。

変形されていないモデル

図 3.変形されていないモデル

最大有効距離が指定されている場合、食い込みはありません

図 4.最大有効距離が指定されているため、食い込みはありません。

最大有効距離モデル

図 5.最大有効距離が指定されていないため、食い込みが発生しているアニメーション。