可視レンダー レイヤからレンダー設定(Render Settings)および AOV を書き出して、新しいシーンに適用する

レンダー レイヤ内で作業しているときに、レンダー設定(Render Settings)および AOV オーバーライドを作成する場合は、オーバーライド値が適用されたレンダー設定(Render Settings).json 形式のファイルで書き出してから、このプリセットを新しいシーンに読み込むことができます。同様に、オーバーライド値が適用された AOV を書き出して読み込むことができます。

現在のレイヤ内のオーバーライド値を含むレンダー設定(Render Settings)を書き出すには

  1. 書き出そうとしているオーバーライド値を含むレイヤが可視に設定されていることを確認します。
  2. レンダリングの設定(Render Setup)エディタでファイル > 可視レイヤのレンダー設定を書き出し(File > Export Visible Layer Render Settings)を選択します。

    レンダー設定(Render Settings)ウィンドウでプリセット > レンダー設定を書き出し(Presets > Export Render Settings)を選択するか、レンダリングの設定(Render Setup)エディタのシーン> レンダー設定(Scene > Render Settings)セクションで をクリックすることもできます。書き出された .json ファイルに可視レンダー レイヤ内のオーバーライドが含まれることを示すダイアログが表示されます。

    書き出されたファイルは、ユーザ プリセットの場所(既定では <Documents>\maya\Presets)に保存されます。詳細については、「グローバル プリセットとユーザ プリセット」を参照してください。

    ヒント: プリファレンス > レンダリング プリファレンス(Preferences > Rendering Preferences)を選択して、レンダリングの設定(Render Setup)エディタ内のプリセットの場所を変更できます。
  3. 新しいシーンで、レンダリングの設定(Render Setup)エディタからファイル > シーンのレンダー設定を読み込み(File > Import Scene Render Settings)を選択します。

    新しいシーンのプリセットとして .json が適用されます。

    注: プリセットを読み込む他の方法については、「レンダー設定をプリセットとして書き出す、および読み込む」を参照してください。

この例では、ファイル > 可視レイヤのレンダー設定を書き出し(File > Export Visible Layer Render Settings)を選択すると、AASamples Max 値が 5、モーション ブラーが無効、幅および高さの値が 1280x720 に設定された .json が作成されます。つまり、書き出されたプリセットにオーバーライド値が適用されます。

現在のレイヤ内のオーバーライド値を含む AOV を書き出すには

  1. 書き出そうとしているオーバーライド値を含むレイヤが可視に設定されていることを確認します。
  2. レンダリングの設定(Render Setup)エディタでファイル > 可視レイヤの AOV を書き出し(File > Export Visible Layer AOVs)を選択します。

    レンダー設定(Render Settings)ウィンドウでプリセット > AOV を書き出し(Presets > Export AOVs)を選択するか、レンダリングの設定(Render Setup)エディタのシーン> AOV(Scene > AOVs)セクションで をクリックすることもできます。書き出された .json ファイルに可視レンダー レイヤ内のオーバーライドが含まれることを示すダイアログが表示されます。

    書き出されたファイルは、ユーザ プリセットの場所(既定では <Documents>\maya\Presets)に保存されます。詳細については、「グローバル プリセットとユーザ プリセット」を参照してください。

    ヒント: プリファレンス > レンダリング プリファレンス(Preferences > Rendering Preferences)を選択して、レンダリングの設定(Render Setup)エディタ内のプリセットの場所を変更できます。
  3. 新しいシーンで、レンダリングの設定(Render Setup)エディタからファイル > シーン AOV を読み込み(File > Import Scene AOVs)を選択します。

    AOV およびそれらのオーバーライド値が新しいシーンに追加されます。

    注: AOV を呼び出すその他の方法については、「AOV を書き出す、および読み込む」を参照してください。

この例では、ファイル > 可視レイヤの AOV を書き出し(File > Export Visible Layer AOVs)を選択すると、直接光 AOV が無効で、拡散反射光 AOV の PNG フォーマット(Png Format)int16(int16)に設定されている .json が作成されます。つまり、書き出されたプリセットにオーバーライド値が適用されます。

注:

書き出すときに考慮されるのは、有効なオーバーライドのみです。

この例では、シーン レイヤ内のイメージ サイズ > 幅(Image Size > Width)アトリビュートが 960 に設定されています。このアトリビュートには 3 つのオーバーライドがあります。各オーバーライドは値に 0.5 を乗算します。

したがって、2 つのオーバーライドのみが有効な場合、書き出される値は 960 x 0.5 x 0.5 = 240 になります。無効なオーバーライドは、書き出すときに考慮されません。

関連項目