アクションとタイムワープの詳細について学びます。
Alias のアクションには、パラメータ カーブ アクションとモーション パス アクションの 2 種類があります。パラメータ カーブ アクションは、時間と値の 2 次元プロットです。これに対し、モーション パス アクションは単に 3D NURBS カーブを参照するもので、次のように評価されます。チャンネルは、モーション パス アクションにパーセンテージ値を指定します。モーション パス アクションは、このパーセンテージ値を使用して、カーブに沿った対応する 3D ポイントを定義します。この 3D 座標(X, Y, Z)をチャンネルに返します。次に、チャンネルはこれらのコンポーネント(X, Y, Z)の 1 つを抽出し、この座標値をチャンネル値として使用します。
通常、チャンネルがモーション パス アクション 1 つだけでアニメーション化されることはありません。パラメータ カーブ アクションも使用してモーション パス アクションに従ってアニメーションのタイミングを指定します(Animation > Tools > Set Motion。「モーション パス アニメーションの作成」を参照してください)。この場合、1 つのチャンネルに対して 1 つのアクションが対応するという単純な関係ではなくなってしまいます。このチャンネルは 2 つのアクションを使用して、アニメーション パラメータで使用される値を定義します。
いずれの場合でも、チャンネルはベース アクションによってアニメーション化されます。チャンネルに適用される追加の各アクションはタイム ワープと呼ばれます。チャンネルが複数のアクションを使用できるこの機能は、1 つのチャンネルが複数のアクションを使用してアニメーション パラメータの値を決定することから、1 対多の関係と呼ばれます。
複数のチャンネルで同じアクションを使用することを、多対 1 の関係と言います。チャンネルとアクションの間には、1 つのチャンネルが複数のアクションを使用する 1 対多の関係と、複数のチャンネルが 1 つのアクションを使用する多対 1 の関係の両方が存在するため、複合関係は実際のところ、多対多の関係となります。つまり、任意の数のアクションを任意の数のチャンネルに関連付けることができます。チャンネルとアクションの間の多対多の関係は、アニメーションを作成する時に柔軟性を発揮し、非常に便利です。
チャンネルが複数のアクションを使用している場合、Action Window のアクション名の横に、下向き矢印の拡張チャンネル ボタンが表示されます。このボタンを押すと、チャンネルで使用されているアクションの一覧が表示されます。
あるアクションがどのチャンネルで使用されているかを確認するには、そのアクションを選択して Action Window で Curve Tools > Show instance を選択します。
アニメーション システムの 3 つのコンセプトは以下のとおりです。
Action Window では、アニメーション パラメータとそのチャンネルの両方に同じ名前が使用され、この結果、両者は暗黙的に関係付けられています。
X Translate というアニメーション パラメータは X Translate というチャンネルによってアニメーション化されます。チャンネルによってアニメーション化されていない場合、Action Window にはアニメーション パラメータ名が薄いグレーでリスト表示されます。逆に、アニメーション パラメータがチャンネルによってアニメーション化されている場合、X パラメータは赤、Y パラメータは緑、Z パラメータは青、そのほかのアニメーション パラメータはすべて黒で表示されます。
エクスプレッションの詳細については、Animation > Editors > Action Window、Edit > Edit Expression を参照してください。
アクションの代りにエクスプレッション チャンネルを使用して、アニメーション パラメータをアニメーション化することもできます。エクスプレッションを入力するには、Timeview Window にあるアニメーション パラメータ名の横をダブルクリックするか、またはアニメーション パラメータを選択してから Action Window で Edit > Edit expression を選択します。