金型の製造性をチェックするために、選択したサーフェスをドラフトの内側と外側の領域を示すカラー マップでシェーディングします。
このシェーディング モードでは、サーフェスのどの部分が、指定されたプル ベクトルの両方向に対して(金型が多くの場合両方向に分割されるため)、または正/負のドラフト角度に対して、ドラフトの内側領域と外側領域であるかが示されます。サーフェスにおける、ドラフトの正および負の内側領域と外側領域、または許容領域には、異なるカラーのシェーディングが適用されます。許容領域は、ドラフトの外側領域の一部を形成する「grain wash」ゾーンです。
ドラフト角度のシェーディングは、ダイアグノスティック シェーディングを使用して生成するか、Evaluate > Parting Line ツールを使用して多くのオプションから選択することができます。
既存のベクトルまたはプレーンを使用してプルベクトルを指定する場合は、そのベクトルを選択し、次に Update From Selection ボタンをクリックします。これによって、X、Y、Z 座標がウィンドウにおいて適正な値に自動的に設定されます。
オブジェクト上のシェーディングを更新します。次に示すように、最大 5 色のカラーが表示されます。
このベクトルの X、Y、および Z 座標は自動的に設定されます。
製造工程には、射出成形のように、金型の設計が必要なものもあります。金型が使用されている場合、金型は完成したパートから牽引方向に沿って、また場合によっては両方向に同時に引き離されます。
牽引角度は、サーフェス上のあるポイントにおけるサーフェスの接平面とプル ベクタによる角度です。牽引角度が 0 度のとき、プル ベクタは、サーフェス上のそのポイントでサーフェス接平面に対して平行です。牽引角度が 90 度のとき、プル ベクトルはサーフェスの法線と同じ方向です。
多くの製造工程では、金型で作成されたサーフェスの牽引角度を「ある一定の角度」よりもやや大きい角度、たとえば1度、大きくする必要があります。そうでなければ、その部分が金型からはずれなくなります。この「ある一定の角度」がドラフト角度です。
牽引角度がドラフト角度より小さいとき、そのサーフェス ポイントはドラフトの外側にあります。牽引角度がドラフト角度より大きいとき、そのサーフェス ポイントはドラフトの内側にあります。
Palette 内の Evaluate > Parting Line ツールでは、ドラフト角度のシェーディングに加えて、ドラフト ラインとパーティング ラインに沿ってカーブオンサーフェス(または単にビジュアル カーブ)を作成できます。
このツールの Control ウィンドウには、牽引方向の指定に役立つマニピュレータと標準的なベクトル オプションも用意されています。
詳細については、「評価データからカーブオンサーフェスを作成する」を参照してください。