曲率連続性の作成と測定

Aliasで、さまざまなツールで曲率連続性を確立、測定する方法に関する追加情報やヒントを紹介します。

曲率連続性を使用するツール

Rail Surface、Square、Fillet flange など Alias のサーフェス作成ツールの多くは、隣接サーフェスの曲率連続性を維持しようと試みます(該当オプションの選択時)。これらのツールの多くは Check continuity オプションを備えており、新しいサーフェスを作成した後に境界間で確立される連続性のレベルをテストします。

曲率の説明については、曲率を参照してください。

曲率連続性の定義については、連続性を参照してください。

Evaluate パレットの Evaluate > Continuity > Surface Continuity はモデルにある任意の数のサーフェス境界間の連続性を測定するグローバル ツールで、結果を色分けしたロケータとして表示します。

Evaluate > Check Model は別のグローバル評価ツールで、特に製品データの品質を確認するために、モデルのサーフェス間の曲率(G2)連続性をチェックします。

曲率偏差の計算

曲率は半径の逆数として定義されます。たとえば、特定のポイントにあるカーブの半径が 10 の場合、同じポイントでの曲率は 0.1 になります。したがって、半径が減少すると曲率は増加します。

13.0 からは、すべてのモデリングと評価ツールは曲率偏差の計算方法として次を使用しています。

R1 と R2 は、2 つのサーフェスがそれぞれの境界で一致するポイントにおけるの曲率の半径です。

この曲率の新しい計算方法については、「曲率連続性の新しい評価手法」を参照してください。

この計算は境界の複数のポイント(チェックポイントと呼ばれます)で実行されます。

各偏差値は、Preferences > Construction OptionsTolerances:Continuity セクションで指定される Continuity curvature 許容値と比較されます。偏差値の 1 つがこの許容値よりも大きい場合、サーフェスには曲率連続性がありません。

したがって、曲率連続性テストの成否は選択する許容値と、計算を行うチェックポイントの数とロケーションに依存します。

曲率偏差値に影響を与えるもう 1 つのパラメータが、曲率の半径を測定する方向です。Aliasでは、すべての曲率計算に対して境界に直交する方向が使用されます。

チェックポイントと許容値

Alias では、次の 2 つの基本的な手法によって、境界に沿って曲率偏差を計算するチェックポイントが選択されます。

# Per Span

各スパン内で同数のポイント(均等間隔のパラメータ値)が使用されます。この数は、Preferences > Construction Options ウィンドウの Tolerances:Fitting セクションにある Curve Fit Checkpoints オプションの値と同じです。既定値は 5。

これは曲率連続性を維持するすべてのサーフェス作成ツールによって使用される手法であり、Evaluate > Continuity > Surface Continuity の既定 オプションです。

Arc Length

ポイントはサーフェスの境界に沿って均等な間隔で配置されます。この間隔は、Evaluate > Continuity > Surface Continuity オプション ボックスにある Distance Between Checks オプションによって定義されます(Arc Length オプションがオンである場合に表示)。

Evaluate > Check Model では、Surface continuity ツールで設定される方法が使用されます。

すべてのツールは、Constructions options の曲率連続性許容値を使用します。したがって、この値は慎重に選択する必要があります。

不一致と誤差

サーフェス ツールが境界で曲率連続性が確立されたと通知し、評価ツールがその逆の内容を通知する場合があります。

ツールごとに境界に割り当てられる曲率連続性の状態が一致しない場合、さまざまな原因が考えられます。考えられる原因を以下に示します。

最後に、予期せぬ不連続や問題に関する警告がツールから通知された場合、ジオメトリを詳細に調べる必要があります。一部の連続性計算、特に新しいサーフェスの構築時に実行される計算では、サーフェスの構築後に境界をチェックする計算よりも「甘く」なる傾向があります。