一連のファクトリ ツールでは、ステーションのジオメトリ コンテンツやパラメータ、製品の初期定義、ルーティングの初期定義を指定することができます。
ステーションとは、製造プロセスが製品を生成するためのマテリアルやコンポーネントに適用される領域です。ステーション プロパティは、ステーションの設定や操作にかかるコストの割り当て手段を提供します。プロパティの内容は、解析結果に関係します。ステーションは図面ジオメトリを使用して定義されます。好みに応じて、単純にも複雑にもすることができます。次の図は、この点について説明したものです。
1 つの製品には、1 つのコンポーネント、または製造プロセスの出力として生成されるアセンブリのどちらでも指定できます。製品は、他の製品にネストできます。たとえば、サブアセンブリ(Sa1)は、より大きな最終アセンブリ(Lg1)の一部および 1 つの単独の製品とすることができます。
ルーティングは、製造ステーション間の搬送を表します。ステーション間のルートは矢印のついた直線で表示され、ステーションのコネクタ間をつなぎます。矢印は、ステーション間における製品のフロー方向を表します。物理的なパスを表すものではありません。ルーティングの線分は、解析目的のための見積り距離を提供します。
マテリアル フロー ブラウザで、ルーティングは 1 つから複数の操作で構成されるジョブとして表示されます。1 つの操作は 1 つのステーションに固定されます。たとえば、溶接の操作は[操作: 溶接]として識別されます。ステーションの定義内容により、これは小さな操作にも複雑な操作にもなります。
どの設計でも、データの読み込みや書き出しにより、データの共有が必要になることがあります。ファクトリ データはパラメータがスプレッドシート ファイル形式になっており、読み込みや書き出しが可能です。そのため、他のメンバーと修正したり、共有することができます。ただし、これはパラメータにのみ適用されます。ジオメトリは読み込みも書き出しもされませんので、注意してください。