[材料]

オートデスク製品の材料は、コンクリート、木材、ガラスなどの実際の材料を表します。

これらの材料は、オブジェクトの外観や動作に現実味を与えるために、設計のパーツに適用することができます。設計コンテキストによっては、オブジェクトの外観が非常に重要になります。そのため、こうした材料には反射の度合いやサーフェス テクスチャなどをきめ細かく調整する外観プロパティが用意されています。その他のコンテキストでは、材料はエンジニアリング解析の一助として主に使用されるため、降伏強さや熱伝導率など、材料の物理プロパティの方が重要となります。

材料のプロパティ

次の図では、マテリアル エディタに[ブロンズ、軟ロウ]材料が表示されており、その物理プロパティと外観プロパティがいくつか示されています。物理プロパティと外観プロパティは別々の材料のアセットにグループ化されます。材料を編集する場合、各アセットを個別に変更することができます。たとえば、ブロンズ材料の色を赤に変更することができます。この場合、外観アセットを外観プロパティが異なる、[陽極酸化アルミニウム - 赤]アセットに置き換えます。

[陽極酸化アルミニウム - 赤]外観アセット

[ブロンズ、軟ロウ]材料の物理アセットを、アルミニウムや銅などの別の金属を表す物理アセットで置き換えることができます。ただし、密度やその他のプロパティの変化により、動作が異なる材料になります。

アセットは、アスペクトと呼ばれる 4 つのタイプにグループ化されます。

これらのアスペクトすべてを使用する製品は、Autodesk Revit のみです。Inventor では、物理アスペクトと外観アスペクトを使用します。AutoCAD では、外観のみが使用されます。1 つの材料に複数のアセットを指定することができますが、同じアスペクトの複数のアセットを指定することはできません。たとえば、2 つの物理アセットを指定することはできません。

材料とそのプロパティは、関連する 3 つのダイアログ ボックスを使用して確認および管理します。これらのダイアログ ボックスのラベルとコントロールはオートデスク製品間で若干異なりますが、次の各図では主要部分の詳細を示しています。

マテリアル ブラウザ

マテリアル ブラウザは、材料の検索と管理に使用します。一般的な操作には、次のようなものがあります。

マテリアル エディタ

マテリアル エディタは、材料の作成と、材料のアセットおよびプロパティの確認と編集に使用します。

アセット ブラウザにアクセスするには:

アセット ブラウザ

使用可能なアセットを管理および確認するには、アセット ブラウザを使用します。材料に追加するアセットや、材料の既存のアセットを置き換えるアセットを検索する場合に役立ちます。

材料は、[メタル]、[ガラス]、[セラミック]などのカテゴリに分類されます。カテゴリはいくつかのタイプに分けられます。[材料]カテゴリには、[アルミニウム]、[鋼]などがあります。各タイプは、それぞれ固有の物理プロパティによって他のタイプと区別されます。材料タイプには、いくつかのグレードがあります。たとえば、[鋼]タイプには、4130 クロモリ、403 ステンレスなどのグレードがあります。

材料定義には、複数のアスペクトが割り当てられています。Inventor では、[外観]と[物理]の 2 つを使用します。それぞれ固有のプロパティによって、材料定義を形成しています。

マテリアル ブラウザ および マテリアル エディタ を使用して、材料を管理します。

材料プロパティの設定と値については、「物理アスペクトのプロパティ」と「材料単位」の設定を参照してください。

標準パーツ テンプレート

Standard.ipt テンプレートでは、一般材料が使用されます。製品に使用する材料が 1 つだけの場合、このテンプレートを修正してその材料を使用できます。材料および外観のすべてをテンプレートに格納することはお勧めしません。ライブラリに格納してください。

標準テンプレートを修正するには、「パーツ テンプレート」を参照してください。

注: 材料を使用または編集するには、ドキュメントにコピーします。コマンドによっては、材料がドキュメントに自動的に追加されます。