マイグレーションのヒントとトリック

1. データのマイグレーションの準備

データのクリーンアップ: 未解決の参照を解決したり、リンクを解除します。
[アプリケーションオプション]([保存]タブ)で[マイグレーションのために保存するプロンプトを表示]を必ずオンにします。
マイグレーションされないデータを特定する方法:
- [Autodesk Inventor バージョン情報]ダイアログボックス内で[Ctrl] + [D]を押して、マイグレーションフラグを確認します。図 1 および図 2 を参照してください。
  図 1 - マイグレーションする必要あり
  
  図 2 - マイグレーションする必要なし
Inventor メニュー -> [管理] -> [マイグレーション]ボタンが有効になります。
Design Assistant には、マイグレーションされないファイルの一覧が表示されます。
- ファイルまたはフォルダ全体を開きます。Design Assistant で[ビュー]を選択し、[カスタマイズ]をクリックして「マイグレーションが必要」という列を追加します(図 3 および図 4 を参照)。
  図 3
  
  図 4

注: プロパティの列を表示するには、[ビュー] > [詳細]を選択します。

Design Assistant のファイルは Inventor で直接開くことができます。

オンデマンドのマイグレーション - 知っておくべきこと:

オンデマンドのマイグレーションは、ファイルを開いて変更を加え、新しいリリースで保存する際に行われます。

データファイルは必ずバックアップしてください。
下から上へマイグレーション:
- 最初に ipt、次に iam、その次に idw という順序でマイグレーションします。
マイグレーションプロセスではマイグレーションされるデータとマイグレーションされないデータの両方がメモリに保持されるため、マイグレーション中のセッションで作業し続けるのは避けてください。

マイグレーションコマンド: 知っておくべきこと:

データファイルは必ずバックアップしてください。
下から上へマイグレーション:
- 最初に ipt、次に iam、その次に idw という順序でマイグレーションします。
マイグレーションプロセスではマイグレーションされるデータとマイグレーションされないデータの両方がメモリに保持されるため、マイグレーション中のセッションで作業し続けるのは避けてください。

タスクスケジューラによるマイグレーション: 知っておくべきこと

idw で始めた場合、タスクスケジューラは自動的に下から上へとマイグレーションします。
バックアップデータファイル
タスクスケジューラにより、自動マイグレーションでは不可能なプロジェクト全体のマイグレーションを行えます。
- 時間に関する考慮事項
- 時間がある場合は[フィーチャ再構築]オプションをオンにします。
- 時間がない場合は[マルチタスク]オプションをオンにします。

[プロジェクトファイルフォルダ]オプションのパスを訂正します。
- IPJ ファイルパス内のパスは、自動的には正しい場所を指しません。
  - 既定の IPJ のパスは OK です。
  - ハードコーディングされた IPJ のパスは変更が必要です。
カスタムスタイルライブラリをマイグレーションします。
- Inventor の[スタイルライブラリマネージャ]ツールを使用します。
- または、xml をリリース n でエクスポートして、リリース n+1 でインポートします。
- 材料および色のスタイルは、Inventor 2013 の[材料と外観]ライブラリにマイグレーションする必要があります。詳細については、ここを参照してください。
threads.xls および clearance.xls をマイグレーションします。
- 方法 1 (カスタマイズが多い場合):
  - 旧バージョンの Threads.xls を使用して、新バージョンの Threads.xls から旧バージョンの Threads.xls へ、新しいコンテンツを追加します。
- 方法 2 (カスタマイズが少ない場合):
  - 新バージョンの Threads.xls を使用して、旧バージョンの Threads.xls から新バージョンの Threads.xls へ、カスタマイズされたコンテンツをコピーします。