R9 以前の部品表マイグレーション

新規でチューブ&パイプ アセンブリを作成する場合は、現在のバージョンの部品表(BOM)を使用して図面ドキュメントが作成されます。R9 以前のチューブ&パイプ アセンブリの場合は、R9 の部品表が既定で使用されます。以前の部品表は、最初に R9 の部品表にマイグレーションする必要があります。関連する図面ドキュメントを現在の部品表に変換することができます。変換したら、ストック番号列をパーツ一覧に追加し、集計することができます。

R9 以前のチューブ&パイプ アセンブリを現在のバージョンで初めて開くときに、チューブ&パイプ アセンブリがマイグレーションされます。その際には図面ビュー内でのパーツ一覧の作成方法を、以下のいずれかに決める必要があります。

注: 変換の準備が整うまでは、[チューブ&パイプ設定]ダイアログ ボックスで[R9 の部品表を使用]を必ず選択してください。

R9 の部品表を現在の部品表に変換するための前提条件

R9 の部品表と現在の部品表との違い

現行バージョンの Autodesk Inventor では次のようになっています。

R9 以前のバージョンでは、以下のようになっていました。

R9 以前のチューブ&パイプ アセンブリを現在の部品表に変換する際に実行される処理

マイグレーション中に、部品番号プロパティが新しいストック番号プロパティにコピーされます。すべての 配管パーツ に対して、元の部品番号プロパティがそのまま残ります。

すべての配管パーツの部品番号をクリアするよう選択した場合、現在の部品表形式への変換中に、部品番号プロパティが空白に変わります。これにより、同じスタイル内の配管パーツがパーツ一覧に結合されなくなります。

すべての配管パーツで一意または空の部品番号プロパティが必要になる理由

チューブ&パイプ スタイルによって、ルートと配管の設定に使用する 配管パーツ および 継手 が判別されます。R9 以前のバージョンで特定のチューブ&パイプのスタイルが設定された従来のチューブ&パイプ アセンブリの場合、通常、同じチューブ&パイプの標準パーツのオカレンスが多数含まれていました。R9 以前のチューブ&パイプ アセンブリでは、同じパーツ ファミリの配管パーツおよび継手は同じ部品番号を持っていました。これは、これらの原材料説明がスタイルで指定されたものであり共通しているためです。現行バージョンでは、同じ部品番号を持つパーツ同士は自動的に結合され、それらをパーツ一覧の中で分割することはできません。

同じ部品番号を持つ部品表項目同士が現在のバージョンの部品表形式の中で結合されるのを防ぐため、変換対象の配管パーツに対して一意または空の部品番号を指定する必要があります。

チューブ&パイプ パーツの部品番号とストック番号の編集方法

チューブ&パイプ アセンブリを変換後に R9 の部品表に戻す方法

いったんチューブ&パイプ アセンブリを現在のバージョンの部品表形式に変換すると、R9 の部品表に自動的に戻す方法はありません。すべての 配管パーツ についてストック番号プロパティを部品番号プロパティに手動でコピーしたり、パーツ一覧を編集して各行をストック番号列に基づいて結合することができますが、お勧めはできません。