サーバに保存された旧ユーザ ライブラリをマイグレーションおよび設定する

コンテンツ センターのコンポーネントのマイグレーションは、2 つの手順で行います。最初の手順は、Autodesk Data Management Server (ADMS)のマイグレーションです。2 番目の手順は、コンテンツ センターのデータの新しいバージョンの Inventor への更新と、旧アセンブリの更新です。

手順 1: ADMS Console を使用してバックアップを作成する

サーバをアップグレードする前に、すべてのライブラリをバックアップします。ADMS Console を実行し、Server Console のメニューから、[ツール] [バックアップ]の順に選択します。[バックアップ]コマンドにより、すべてのライブラリと Vault のバックアップが作成されます。

ライブラリが壊れた場合は、バックアップ ファイルを使用して、バックアップ時に存在していたとおりにデータと設定を復元します。Server Console で、メニューから[ツール] [復元]をクリックします。

手順 2: サーバをアンインストールし、新しいバージョンのサーバおよび Inventor をインストールする

新しいサーバのインストールが終了すると、ライブラリをマイグレーションするように促されます。[Server Console をすぐに開始する]を選択し、[OK]をクリックして、サーバ コンソールを起動し、既存のデータベースをマイグレーションします。自動処理により、Vault とライブラリがマイグレーションされます。新しいバージョンの Inventor で使用可能なライブラリを選択できます。処理が正常に終了すると、ライブラリがマイグレーションされ、旧バージョンのサーバと同様に設定されます。

注: 自動マイグレーションをスキップした場合は、手動で、データベースをマイグレーションし、サーバを設定する必要があります。

手順 3: Inventor プロジェクト内でコンテンツ センター ライブラリを設定する

コンテンツ センター ライブラリをコンテンツ センターで使用できるようにするには、Inventor プロジェクトで設定する必要があります。

ヒント:

手順 4: 更新ツールを使用して、旧ユーザ ライブラリをマイグレーション、更新する

旧ユーザ ライブラリは、更新ツールによるマイグレーションを終えてからでないと、コンテンツ センター内で使用できません。更新ツールは、親ファミリが変更されたファミリを更新することもできます。更新中、ユーザ ライブラリにおいて、ソース親ファミリで使用可能な編集が子ファミリに反映されます。ファミリのプロパティやパラメータの変更は保持されますが、編集しなかったデータはソース ファミリに対応するように変更されます。ファミリのテンプレート ファイルを変更した場合は、ファミリの更新後、テンプレート ファイルが上書きされます。更新ツールを使用して、テンプレート ファイルのバックアップを作成し、更新されたファミリにテンプレートを適用します。

注: SQL 式サーバを使用する場合、各ライブラリのサイズ制限は 4 GB です。マイグレーション中にライブラリがこの制限を超えた場合、ライブラリのマイグレーションは完了前に中止され、新しいバージョンの Inventor でライブラリを使用することはできません。この問題を回避するには、大きなライブラリは分割するか、フル バージョンの SQL をインストールします。

手順 5: 旧アセンブリのコンテンツ センター パーツを更新する

旧アセンブリは、新しいバージョンの Inventor にマイグレーションした後に、更新することをお勧めします。アセンブリが更新されないと、古い標準パーツが含まれている可能性があります。古い標準パーツに関連するコンテンツ センター操作を実行すると、対応するパーツ ファイルがサイレントに更新される場合があります。その後、(他のアセンブリ内の)古いパーツのすべてのオカレンスが新しいバージョンのパーツで置き換えられます。サイレント更新が行われる場合がある操作との例として、[サイズを変更]、[コンテンツ センターから配置]、[コンテンツ センターから開く]が挙げられます。