Microsoft SQL Express がインストールされたサーバ上でライブラリを保存するとき、各ライブラリのサイズ制限は 4 GB です。ライブラリの制限を超える操作は完了できません。
ヒント: ライブラリのサイズ制限の問題を回避するには、フル バージョンの Microsoft SQL にサーバをアップグレードします。
サイズ制限を超えないようにユーザ ライブラリを分割する
ライブラリのサイズを小さくするには、コンテンツの一部を新しいライブラリに移動します。
- サーバでユーザ ライブラリを作成します。
- サーバ コンソールを実行します。
- サーバ コンソール ウィンドウで、ルートを展開し、[ライブラリ]ノードを右クリックします。
- メニューから[ライブラリを作成]を選択します。
- [ライブラリを作成]ダイアログ ボックスにライブラリ名を入力して、[OK]をクリックします。新しいユーザ ライブラリが作成されます。
- 新しいライブラリをコンテンツ センターの設定に追加します。
- Inventor で、[管理] [プロジェクト]の順にクリックします。
- [プロジェクト]ダイアログ ボックスで、[コンテンツ センター ライブラリの設定] をクリックします。
- [ライブラリを設定]ダイアログ ボックスで、新しいライブラリに[使用中]オプションを選択します。
注: コンテンツ センター ライブラリの
格納場所は Autodesk Vault Server である必要があり、この手順を完了するにはサーバにログインする必要があります。
- コンテンツの一部を新しいライブラリに移動します。
注: 複数のファミリまたはカテゴリは、1 回のプロセスで移動できます。
- 更新ツールを使用して、転送されたライブラリを更新します。
- 転送ガイドを使用して、マイグレーションされたライブラリをサーバに戻します。
- サーバをライブラリの場所として使用するように[アプリケーション オプション]を設定します。次に、[ライブラリを設定]ダイアログ ボックスでライブラリ設定を行います。
SQL Express サーバに保存された大きなユーザ ライブラリをマイグレーションする
更新ツールを使用してユーザ ライブラリをマイグレーションすると、ライブラリのサイズが大きくなる場合があります。その結果、ライブラリが SQL Express の制限を超える可能性があります。ライブラリが制限を超えると、更新ツールによってこのライブラリのマイグレーションが中止されます。最後の[更新ツール]ページの[エラー]タブに、問題が一覧表示されます。
注: 部分的にマイグレーションされたライブラリはステータスが不明であるため、このライブラリを使用することはお勧めしません。
ライブラリ サイズの問題を解決するには、次のいずれかの手順を行います。
- サーバをフル バージョンの Microsoft SQL にアップグレードします。次に、バックアップされたバージョンのライブラリをサーバに追加し、マイグレーションします。
- 次の手順を使用して、旧ユーザ ライブラリを 2 つのライブラリに分割します。
- 現在のユーザ ライブラリを元のマイグレーションされていないバージョンのライブラリで置き換えます。
ヒント: バックアップされたバージョンのライブラリがない場合は、部分的にマイグレーションされたライブラリを使用して試すことができます。ただし、ライブラリには壊れたデータが含まれている可能性があります。
- 転送ガイドを使用して、サーバからデスクトップ コンテンツ フォルダに旧ライブラリを転送します。
- デスクトップ コンテンツを使用するように[アプリケーション オプション]を設定します。
- [オプション]をクリックして、[アプリケーション オプション]ダイアログ ボックスを開きます。
- [コンテンツ センター]タブで、[Inventor デスクトップ コンテンツ]を選択します。
- [OK]をクリックして、[アプリケーション オプション]ダイアログ ボックスを閉じます。
- 更新ツールを使用して、転送されたライブラリをマイグレーションします。
- マイグレーションされたライブラリを 2 つのライブラリに分割します。デスクトップ コンテンツ ユーザ ライブラリを作成し、コンテンツの一部をこのライブラリに移動します。
- 転送ガイドを使用して、両方のライブラリをサーバに転送します。
- サーバをライブラリ格納場所として使用するように[アプリケーション オプション]を設定します。[アプリケーション オプション]ダイアログ ボックスの[コンテンツ センター]タブで、[Autodesk Vault Server]を選択します。
- サーバおよびプロジェクトで、コンテンツ センター ライブラリの設定を確認します。必要に応じて、新しいユーザ ライブラリを設定に追加します。