プロジェクトの場所を指定する

プロジェクトを作成する場合、住所、一番近い大都市、または緯度と経度を使用して、地理的な場所を指定します。このプロジェクト全体の設定は、場所に固有の影をビューに生成し、ビューがその影を使用する場合(日照シミュレーションおよびウォークスルーなど)に便利です。

場所は、コンセプト エネルギー解析中に使用される気象情報の基盤となります。

Revit MEP

気象情報も、プロジェクトの冷暖房要件に直接影響します。

プロジェクトの場所を指定するには

  1. [管理]タブ [プロジェクトの場所]パネル [場所]をクリックします。
    Revit Architecture

    [位置の気象および外構]ダイアログが開きます。また、[太陽の設定]ダイアログまたは[エネルギー設定]ダイアログからこのダイアログにアクセスすることもできます。

    Revit Structure

    [位置の気象および外構]ダイアログが開きます。また、[太陽の設定]ダイアログからこのダイアログにアクセスすることもできます。

    Revit MEP

    [位置の気象および外構]ダイアログが開きます。また、このダイアログには、[太陽の設定]ダイアログ、[エネルギー設定]ダイアログ、または[冷暖房負荷]ダイアログの[一般]タブからアクセスすることもできます。

  2. [場所]タブをクリックします。
  3. [位置の定義の基準]で、次のいずれかを選択します。

    インターネット地図サービス

    • お使いのコンピュータがインターネットに接続されている場合、このオプションを選択すると、Google Maps™ 地図サービスの対話形式の地図が表示されます。別のプロジェクトの場所を指定するまで、場所は[<既定値>]と定義されており、Revit でロケールに指定されている大都市の緯度と経度に設定されます。

      Autodesk Subscription メンバーは、気象ステーションのリストにアクセスして、解析で使用するための気象データを選択することもできます。気象データは、全世界について 12 km 間隔で利用できます。ただし、United States 2004 データだけは 20 km 間隔です。毎年新しいデータが追加されます。

      Revit MEP

      [気象]タブで[気象ステーションから HVAC 設計データを使用]オプションを選択している場合は、選択されている気象ステーションからのデータがフィールドに設定されます。

      注: インターネット地図サービスが完全に機能するには、有効なインターネット接続が必要です。インターネット サービスが利用できない場合でも、この方法を使用してプロジェクトの場所を指定できます。ただし、このトピックで説明するように、場所に対応する緯度と経度は、インターネット接続が回復するまで設定できません。

    既定の都市リスト

    • 大都市のリストを表示して場所を選択します。別のプロジェクトの場所を指定するまで、場所は[<既定値>]と定義されており、Revit でロケールに指定されている大都市の緯度と経度に設定されます。[既定の都市リスト]オプションは、HVAC のサイズ変更に推奨されます。インターネット接続は必要ありません。[既定の都市リスト]で都市を選択すると、『2007 ASHRAE Handbook』にリストされている最も近い気象ステーションからのデータが[気象]タブに設定されます。
  4. 次のいずれかの方法を使用して、プロジェクトの場所を指定します。

    インターネット地図サービス

    1. [計画地]では、プロジェクトの住所、市と県、または緯度と経度を入力し、[検索]をクリックします。緯度と経度の座標は、「<緯度>,<経度>」と入力します。このダイアログで[計画地]に入力した値は、プロジェクトのシートのタイトル ブロックに表示されるプロジェクトの住所には影響を与えません。

      検索結果が表示されます。

    2. 必要に応じて、次の警告に対処します。詳細は、「[場所]ダイアログの問題のトラブルシューティング」を参照してください。

      警告

      • 住所が見つかりません。 プロジェクトの住所を修正して[検索]をクリックするか、または新しく設けられた住所の場合は、近くの住所を入力して[検索]をクリックしてから、プロジェクトの場所の地図のピン を適切な場所にドラッグします。
      • 複数の結果が見つかりました。 プロジェクトの場所ツールチップに表示されているハイパーリンクが設定した場所の 1 つをクリックし、[検索]をクリックします。
      • インターネットに接続していません。 インターネット接続を確認します。接続を使用できない場合は、[OK]をクリックして[場所]ダイアログを閉じ、プロジェクトの住所を保存します。入力したプロジェクトの住所と選択されているマップの場所が一致しないことがダイアログで通知された場合は、[続行]をクリックします。インターネットにまったくアクセスできない場合は、これ以上の手順は必要ありません。プロジェクトの住所はテキストとして保存されます。インターネットが一時的に利用できないだけの場合は、インターネット サービスが回復したら、[場所]ダイアログを再び開き、[検索]をクリックして、この手順を続行します。
    3. 次のツールを使用して、必要に応じてマップを調節します。

      ツール

      • 画面移動。 マップの上にカーソルを移動すると、カーソルが手の形に変わり、マップをドラッグしてビューを移動できます。 (上へ画面移動)、 (下へ画面移動)、 (左へ画面移動)、および (右へ画面移動)の各コントロールも使用できます。
      • ズーム。 (拡大表示)または (縮小表示)をクリックするか、またはズーム スライダをドラッグしてズーム レベルを調節します。
      • 最後の結果に戻る。 マップを調整し、最後の検索結果に戻る場合は、 をクリックします。
      • マップ ビュー。 マップ ビューをクリックして次のものを選択します。
        • マップ。 街路のマップを表示します。
        • 衛星。 衛星画像を表示します。
        • ハイブリッド。 衛星画像の上に街路マップを重ねて表示します。
        • 地形。 既定のビューです。地形図の上に街路マップを重ねて表示します。
    4. 必要に応じてマップのピンを調整します。

      方法

      • プロジェクトの場所のマップ ピン。プロジェクトの場所のピン を移動すると、[計画地]フィールドに検索可能な緯度/経度の値が表示されます。[検索]をクリックして住所を解決し、[計画地]フィールドに表示します。複数の結果が見つかった場合は、プロジェクトの場所ツールチップに表示されているハイパーリンクが設定された場所の 1 つをクリックし、[検索]をクリックします。
        注: Google Maps™ 地図サービスとは異なり、[場所]ダイアログでは場所マークの追加はサポートされていません。
      • 気象ステーションのマップ ピン。Autodesk Subscription メンバーの場合、マップにはプロジェクトの気象ステーション ピン と代替気象ステーション ピン が含まれます。これらの気象ステーション ピンは、指定されているプロジェクトの場所に最も近い 8 か所の気象ステーションを表します。同じ 8 か所の気象ステーションが、[気象ステーション]リストにも表示されます。既定値では、最も近い気象ステーションがプロジェクトの気象ステーションとして定義されます。カーソルを気象ステーション マップ ピンの上に移動すると、ステーション ID、入手可能な最新の気象データの年、緯度、経度、プロジェクトの場所からの距離、高度など、気象ステーションに関する情報がツールチップに表示されます。プロジェクトの気象ステーションを変更するには、代替気象ステーションのマップ ピンをクリックするか、または[気象ステーション]リストで別の気象ステーションを選択します。
    5. プロジェクトの場所が夏時間を使用する地域にあり、影を正しく調整したい場合は、[夏時間を使用]を選択します。
    6. Revit MEP
    7. [気象]タブをクリックし、[冷房設計温度]および[暖房設計温度]と、プロジェクトの場所の[空気清浄度]を確認します。

      インターネットにアクセスできる Autodesk Subscription メンバーの場合、[気象]タブには、ASHRAE のデータではなく、選択されている気象ステーションのデータが設定されます。

      通常、選択されている気象ステーションの気象条件は、プロジェクトの場所の条件と同等です。

      ただし、プロジェクトの場所が固有の局地的条件を備えた地域にある場合は、既定値の気象設定では適切でない場合があります。このような場合は、[気象ステーションから HVAC 設計データを使用]をオフにして、必要に応じて既定の[冷房設計温度]を上書きします。

      方法

      • 必要に応じて、[乾球]、[湿球]、および[平均日較差]を調整し、プロジェクトの気象条件をより正確に指定できるようにします。

        乾球温度は、一般に気温とも呼ばれ、空気中に露出され、ただし直射日光や水蒸気からは保護された温度計によって測定された温度です。湿球温度は、一定の圧力がかけられて飽和状態になった水の蒸発により冷やされた空気の温度です。湿球温度と乾球温度の差が小さいほど、相対湿度が大きくなります。平均日較差は、1 日の最高温度と最低温度の差の平均です。

      • プロジェクトの[暖房設計温度]を指定します。

        暖房設計温度は、標準的な気象の年の少なくとも 99% の時間で上回っていた戸外の乾球温度です。スペースに必要な快適レベルを検討した上で、そのレベルに応じて、割合(99%)を変更できます。

      • プロジェクトの[空気清浄度]を指定します。

        空気清浄度は、0 から 2 の範囲で、1 が平均の空気清浄度となります。0 と 2 は極値で、0 は非常に不明瞭な状態、2 は非常に明瞭な状態を示します。これらの極限の状態は、米国内では発生したとしても、たいへんまれにしか発生しません。米国では、0.6 から 1.4 というのがより現実的な範囲といえます。

        『2007 ASHRAE Handbook - HVAC Applications』の「Section 33.4」によると、空気清浄度は次のように指定されます。

        • 清浄度と乾燥度: 1.2 より大きい
        • 平均: 1.0
        • 不明瞭、湿度: 0.8 より小さい

    既定の都市リスト

    1. 次の方法を使用して、プロジェクトの場所を指定します。
      • 最も近い大都市。 [都市]で、リストから市を選択します。

        対応する緯度、経度、タイム ゾーンの値が表示されます。

      • 正確な場所。 [緯度]と[経度]に値を入力します。
    2. プロジェクトの場所が夏時間を使用する地域にあり、影を正しく調整したい場合は、[夏時間を使用]を選択します。
    3. Revit MEP
    4. [気象]タブをクリックし、[冷房設計温度]および[暖房設計温度]と、プロジェクトの場所の[空気清浄度]を確認します。

      既定では、気象は 2007 ASHRAE Handbook に記載されている最も近い気象ステーションによって決定されます。ただし、一部の遠隔地では、最も近い ASHRAE 気象ステーションまで何百マイルも離れている場合があります。このような遠隔地や独特の条件を持つ地域には、既定の気象設定は適切でない場合があります。このような場合は、[最も近い気象ステーションを使用する]をオフにして、必要に応じて既定の[冷房設計温度]を上書きします。

      • 必要に応じて、[乾球]、[湿球]、および[平均日較差]を調整し、プロジェクトの気象条件をより正確に指定できるようにします。

        乾球温度は、一般に気温とも呼ばれ、空気中に露出され、ただし直射日光や水蒸気からは保護された温度計によって測定された温度です。

        湿球温度は、一定の圧力がかけられて飽和状態になった水の蒸発により冷やされた空気の温度です。

        湿球温度と乾球温度の差が小さいほど、相対湿度が大きくなります。

        平均日較差は、1 日の最高温度と最低温度の差の平均です。

      • プロジェクトの[暖房設計温度]を指定します。

        暖房設計温度は、標準的な気象の年の少なくとも 99% の時間で上回っていた戸外の乾球温度です。スペースに必要な快適レベルを検討した上で、そのレベルに応じて、割合(99%)を変更できます。

      • プロジェクトの[空気清浄度]を指定します。

        空気清浄度は、0 から 2 の範囲で、1 が平均の空気清浄度となります。0 と 2 は極値で、0 は非常に不明瞭な状態、2 は非常に明瞭な状態を示します。これらの極限の状態は、米国内では発生したとしても、たいへんまれにしか発生しません。米国では、0.6 から 1.4 というのがより現実的な範囲といえます。

        『2007 ASHRAE Handbook - HVAC Applications』の「Section 33.4」によると、空気清浄度は次のように指定されます。

        • 清浄度と乾燥度: 1.2 より大きい
        • 平均: 1.0
        • 不明瞭、湿度: 0.8 より小さい
  5. [OK]をクリックします。

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