ワークフローの改良

Autodesk Simulation CFD のワークフローは非常に柔軟で、ほとんどのタスクを複数の方法で実行することができます。またユーザ インタフェースでのリボンの追加に加え、この柔軟性を高めるためのいくつかの改良がワークフローに施されています。

Autodesk® Inventor Fusion

Autodesk® Inventor Fusion は、CAD と Autodesk Simulation CFD の間のワークフローをさらに強化します。

Autodesk Inventor Fusion を CAD リーダとして使用するには:

  1. CAD モデルを直接 Autodesk® Inventor Fusion で開きます(Fusion は Autodesk Simulation CFD のインストールに含まれています)。
  2. Autodesk® Inventor Fusionの豊富なジオメトリツールを使用して、シミュレーション用のモデルを準備します。
  3. 作成したモデルをSimulation CFDに転送するには、Autodesk Simulation CFDタブのAutodesk Simulation CFDをクリックします。

表示中のモデルが起動され、デザインスタディマネージャが開きます。

FusionはサポートされているすべてのCADシステムで利用できますが、次のシステムの指定されたワークフローパスです。

(Wildfire 4以降は、直接のCAD接続によってサポートされます)

Fusion では、直接 CATIA v5 CAD ランチャを使用する場合の次のような制限事項を解消できます。

CADランチャーについての詳細...

完全に発達した境界条件プロファイル

内部流れシミュレーションの目的が入口効果の解析でない限り、ほとんどのパイプ内流れとダクト内流れは十分に発達した流れと想定されます。十分に発達した流れプロファイルは、一般に均一な(スラッグ)プロファイルよりも物理的に現実的です。これを使用した場合、モデル流入口の上流側の入り口長さを加算する必要がありません。

十分に発達したプロファイルは、流速(垂直方向)および体積流量の境界条件でのオプションであり、四角形(エッジは 4 つ)、円形(エッジは 1 つまたは 2 つ)、または三角形(エッジは 3 つ)の平面サーフェスで使用できます。

十分に発達した流れプロファイルを指定するには、境界条件クイック編集ダイアログで十分に発達したをオンにします。

流れ境界条件についての詳細

3Dマウス操作デバイスのサポートの改良

「3Dマウス」デバイスは、標準のマウスに代わる強力な操作デバイスです。3Dconnexion社はCADシステムでよく使われるナビゲーションツールを提供しています。多くのユーザーが、これらのデバイスによって、より自然で直感的な操作方法が可能になり、ワークフローが改善されたと感じています。

3Dconnexion APIとの接続が改善され、多くのCADシステムとの統一感が高まりました。またモデル操作の補足として、一部のユーザ インタフェース操作を実行できる事前設定のボタンコマンドが用意されています。これらのコマンドでは、操作デバイスを使用してユーザ インタフェースを便利に制御できます。

3D マウスの操作についての詳細

モニターポイントのワークフロー

モニターポイントを定義するための新しいグラフィカルな方法が導入されました。この方法では、3D Triadを使用してポイントの位置を定義します。この方法は、モニターポイントダイアログでスライダーを使用する方法を補足します。

モニターポイントの設定

設定を開始するには、モデルの外側を右クリックし、モニターポイント...を選択します。

モニターポイントトライアドの原点にある赤い領域は、現在の位置を示します。トライアドのあるモニターポイントを配置するには:

  1. トライアドの目的の軸にカーソルを合わせ、軸をハイライトさせます。
  2. 左マウスボタンを押したままにします。

    軸をハイライトされた方向にドラッグします。

位置を定義した後、必要に応じてポイントに名前を付けることができます。追加ボタンをクリックし、ポイントを作成します。

モニタ ポイントについての詳細

結果モニターポイント

サマリーポイントの新しい位置定義方法は3種類あります:

方法 1

トライアドの原点にポイントを作成するには:

  1. トライアドをドラッグして原点の位置を調整します。
  2. 左ボタンでトライアドの外側をクリックし、状況依存ツールバーの追加アイコンをクリックします。

方法 2

ジオメトリックサーフェス、等値面、または結果平面状にポイントを作成するには:

  1. モデルの外側をクリックし、サーフェスに整列アイコンをクリックします。
  2. サーフェス上の移動先をクリックします。

注: 選択ツールは、シェーディングされたサーフェスより優先度が高くなります。アウトライン付きのサーフェス上にモニターポイントを配置する場合、クリックする位置がシェーディングされたサーフェスに近づきすぎないように注意してください。

サマリー ポイントについての詳細

粒子追跡シード: 「グリッド間隔」

現在、粒子追跡シード点を指定する方法には、平面をピック、長方形グリッド、円形グリッド、キー入力の4種類があります。

グリッド間隔オプションは、ベクトル密度のグリッド間隔に基づいて追跡シードを配置します。このオプションは、結果平面全体に均一に追跡を分布させる場合に使用します。これは、腐食を計算する場合に便利です。

グリッド間隔オプションを有効にするには:

  1. 粒子追跡ダイアログで、シード方法として四角形グリッドを選択します。
  2. グリッド間隔を使用をチェックします。

グリッド間隔密度を調整するには:

  1. 結果平面でベクトルを有効にします。
  2. 平面制御ダイアログのベクトルの設定タブで、グリッド間隔スライダをドラッグします。

粒子追跡についての詳細

フラグマネージャ(使いやすさのためのオプション)

フラグは、Autodesk Simulation CFD のさまざまな側面を変更するのに便利な設定オプションです。

これらのフラグは、フラグマネージャを使用して選択、起動、および管理できます。

これまで、フラグの管理には外部テキストファイルが使用されていましたが、この方法にはいくつかの制約がありました。

フラグ マネージャについての詳細

Autodesk® Revit CAD Connection

Autodesk Simulation CFD、Autodesk® Revit Architecture、および MEP 間の CAD 連携が改善され、CFD Simulation の次のデータを利用できるようになりました。

注: 1 回のスケッチで作成される多重ボディ固体のボリュームを Autodesk Simulation CFD では「CAD ボリューム」と呼ぶ場合があります。これは、設計のクローン化と更新が行われると、設定の関連性に影響する可能性があります。これを解決するには、固体内のボディごとに別々の押し出しを作成します。
注: 設計を更新したら必ずシミュレーション モデルを検査して、設定が正しく適用されていることを確認してください。

[温度]結果出力オプション

[静温度]の結果出力オプションは、[スカラー]結果出力オプション リストで[温度]として表示されるようになりました。これは、結果出力オプションのリストを分かりやすくするために行われた変更です。圧縮性流体のシミュレーションでは、[全温度]が[全温度]として一覧表示されます。

注: 旧バージョンで作成したビュー設定ファイルには、[静温度]結果出力オプションが含まれている可能性があります。Autodesk Simulation CFD 2013 でデザイン スタディの実行に適用すると、[静温度]結果出力オプションは[スカラー]のリストに表示されます。