ディシジョン センター: 熱快適性の比較

予測平均投票については既に説明しました。これは、環境内での利用者の快適性レベルを示す値です。ここでは、夏季シナリオと冬季シナリオにおける熱快適性レベルを比較します。これにより、会場の換気方針が夏季向け設計と冬季向け設計の各日で利用者の快適性を効果的に維持しているかどうかを評価することができます。

1. ディシジョン センターで、[Predicted Mean Vote]をクリックします。

注: サマリー イメージの名前を変更して更新したために、リスト内のサマリー イメージの順序が変わっている場合があります。必ず、[Predicted Mean Vote]のサマリー イメージを選択してください。
注: ビュー間をスクロールする方法(以前のサマリー イメージで行った方法)ではなく、ここでは 2 つのビューを並べて表示します。

2. ビューを並べて表示するために、[表示]タブの[リンクの表示]をクリックして、両方のビューポートが一緒に移動するようにします。

3. ビューを 2 つのビュー ポートに分割します。このためには、[表示]タブ > [ウィンドウ]パネル > [ビューポート]の順にクリックします。垂直分割オプションを選択します。

4. イメージが拡大されている場合は、[表示]タブ > [ナビゲーション]パネル > [ズーム] > [全てを拡大]の順にクリックして、縮小表示に戻します(または、マウスのスクロール ホイールを回転させます)。

5. 利用者が(次のように)ビューポートの中心になるようにモデルを操作します。冬季から右側のビューにイメージをドラッグします。

6. 既定の凡例の範囲は、デザイン スタディのシナリオで検出された PMV 値の範囲全体に自動的に拡張されます。サマリー イメージの明瞭さを高めるには、PMV スケール全体をカバーするように範囲を変更します。

注: 参考までに、PMV は、7 ポイントの温度感覚スケールで人数が多いグループの評価の平均値を予測する指数です。

感覚

-3

寒い

-2

涼しい

-1

若干涼しい

0

どちらでもない

+1

若干温かい

+2

温かい

+3

暑い

7. 拡大表示して、利用者の正面部の PMV を比較します。

注: これらの解析結果によると、夏季シナリオでは利用者の左足がかなり寒いようです。その点を除き、利用者の正面部は、夏季向け設計の日も冬季向け設計の日と同様に快適のようです。しかし、まだ終わりではありません。

8. モデルを回転し、利用者の後面部の PMV を表示します。

注: ここでは、2 日間の設計日で大きな差があることが分かります。夏季向け設計の日では、利用者の後面部が寒いと涼しいの評価に分かれています。激しい身体活動の後では悪くはありませんが、ベンチに黙って座っている場合にはかなり不快に感じる可能性があります。冬季向け設計の日では、利用者の後面部はどちらでもないと若干涼しいに分かれているので、これは良好と考えられます。

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