Autodesk Simulation CFD は、ジオメトリに基づいてメッシュの分割を自動的に決定する強力なツールを備えています。しかし柔軟性の観点から、メッシュ分割はマニュアルで定義することも可能です。このトピックでは、マニュアルでメッシュサイズを適用するための戦略とテクニックを説明します。
マニュアル メッシュ サイズの基本的なガイドライン
「良い」メッシュの定義の作成方法を学ぶことは、解析の過程において最も難しい部分と言えるかもしれません。しかし恐れる必要はありません。どのようなモデルにメッシュを定義する場合についても、常に注意しなければならない2つの基本的なルールがあります。
1番目のルールは、ジオメトリの形状を適切に定義しなければならないということです。
幾何フィーチャーの表現を誤らないように、メッシュサイズをモデルに定義することが極めて重要です。以下の例は、円形のチューブ上のメッシュの定義を表しています。要素の数が少なすぎる(要素サイズが大きすぎる)ため、円形のチューブが四角形の管になってしまっています。
もう1つのルールは、流れの勾配が生じる場所に要素が集中しなければならないということです。
流体の動きが大きい場所には、要素を集中させる必要があります。流体の動きが少ない場所(例えば、すべての流体が一方向に動く場所)においては、メッシュを粗くできます。