境界条件を使ったサマリーオブジェクトの定義

多くのシミュレーションにおいて、重要結果値は境界条件を適用した場合に発生します。これらの位置の結果は多くの場合、設計決定に影響を及ぼし、決定を左右します。

例えば、流れ制御デバイス(バルブ)の流入口を考えてみましょう。流入口には流量境界条件が適用され、流出口には静的ゲージ圧が適用されます。重要な結果量は圧力損失ですが、これは流入口に結果平面を作成し、それをサマリー平面として指定することで評価されます。次にディシジョンセンターで圧力損失値が監視され、デザインスタディの他のシナリオから得られた値と比較されます。

結果の抽出と設計の比較を単純化するために、境界条件を使用して、サマリー平面とサマリー部品を事前に定義することができます。サーフェス境界条件(流速など)を使用すれば、サーフェスと同一平面にあるサマリー平面を作成できます。同様に、ボリューム境界条件(総発熱量など)を使用して、サマリー部品を作成できます。これにより、重要な設計情報を取得するために必要なステップ数が少なくなります。

デシジョンセンターにはすべてのサマリーアイテムが表示されます。これらは複数のシナリオ間で結果を比較するのにたいへん効果的です。

サマリー エンティティについての詳細

ワークフロー

サマリー平面を作成するには

  1. デザインスタディバーの境界条件ブランチを展開し、特定の条件ブランチ(たとえば、「Velocity Normal」など)を展開します。
  2. サーフェスのIDブランチを右クリックし、サマリーアイテムを作成を選択します。

サーフェスブランチに小さなオーバーレイアイコンが表示されます:

これは次にシナリオを実行した時にサーフェスと同一平面上にサマリー平面が作成されることを示しています。

注: サマリー平面はサーフェスが平坦でないと作成されません。しかしサーフェスアイコン上にオーバーレイアイコンが表示されます。これはクローン化したデザイン上でサーフェスが平坦であればサマリー平面が作成されることを表しています。

サマリー部品を作成するには

  1. デザインスタディバーの境界条件ブランチを展開し、特定の条件ブランチ(たとえば、「Total Heat Generation」など)を展開します。
  2. ボリュームのIDブランチを右クリックし、サマリーアイテムを作成を選択します。

サーフェスブランチに小さなオーバーレイアイコンが表示されます:

これは次にシナリオを実行した時に、この部品がサマリー部品に指定されることを示しています。

サマリー アイテム作成を無効にするには

  1. デザインスタディバーの境界条件ブランチを展開し、特定の条件ブランチを展開します。
  2. エンティティのIDブランチを右クリックし、サマリーアイテムを作成を選択解除します。

注意

境界条件が削除された場合:

サマリー アイテムの作成が無効にされた場合:

境界条件が変更された場合:

シミュレーションを続行した場合:

デザインがクローン化された場合:

境界条件が失われた場合:

境界条件でサマリー オブジェクトを作成する例