ビューポート レイアウトには特別なタブ バーがあり、ビューポート レイアウト間を数にかかわらずすばやく切り替えることができます。 たとえば、異なる角度から同時にズーム縮小したシーンの概要ビューと、シーンの別のパーツの複数の全画面クローズアップ ビューを含む 4 つのビューポートを持つレイアウトがあるとします。 そのいずれかのビューをシングル クリックでアクティブにできれば、ワークフローは飛躍的に迅速化します。 いつでもカスタムのビューポート設定に戻れるよう、レイアウトはシーンとともに保存されます。

左下の[ビューポート レイアウト](Viewport Layout)タブで、[プリセット](Presets)メニュー ボタンの下に 3 つのタブが表示されています。
[ビューポート レイアウト](Viewport Layout)タブ バーは、既定で 3ds Max の初回起動時にビューポートの左側に縦方向に開きます。 バーの下の 1 つのタブに、このスタートアップ レイアウトを表すアイコンが表示されます。 他のレイアウトにアクセスするためのタブは、[プリセット](Presets)メニューでそのレイアウトを選択して追加します。このメニューは、タブ バーの矢印ボタンをクリックすると開きます。 追加のレイアウトをプリセットからバーにロードした後は、アイコンをクリックすればどのレイアウトにも切り替えられます。
メモリが許容する限り、シーンに異なるレイアウトをいくつでも追加できます。 セッションに追加するタブはシーンとともに保存され、ロードされます。 保存データには、ビューポートのナビゲーション設定やレンダリング モードなど、各レイアウトに関連のある項目がすべて含まれます。
タブを右クリックし、[設定をプリセットとして保存](Save Configuration As Preset)を選択することで、既存のタブを基にしてカスタム プリセットを追加できます。 カスタム プリセットには、レイアウト(ビューポートの数と配置)とビューポートの視点が記憶されます。Nitrous ディスプレイ ドライバがアクティブであれば、ビューポートのレンダリング モードも記憶されます。 ビューの変換(パン/オービット/ズーム)は、カスタム プリセットには保存されません。 カスタム プリセットはセッションの間も維持され、名前の変更や削除も可能です。
[左](Left)を選択します。 (タブ バーは左側にのみドッキングします。) 例: ビューポート レイアウトを使用するには:
ビューポート レイアウト機能により、3ds Max における多くのワークフローが容易になります。 この手順は、シーンと拡張ビューポートの複数のビューを有効にするワークフローを示しています。
これら 3 つのオブジェクトは、4 つのビューポートすべてに表示されます。

ビューポート レイアウトの[プリセット](Presets)メニューが開きます。 カスタム プリセットは保存されていないので、標準のビューポート レイアウトのみが含まれます。 各項目は、そのレイアウトを表すサムネイル アイコンで表示されます。

新しいタブがタブ バーに追加され、そのレイアウトが全画面のシングル ビューポートで開かれます。 [レイアウト](Layout)パネルの既定のシングル ビューポート ビューであるため、[トップ](Top)ワイヤフレーム ビューを使用します。


タブのツールチップが、レイアウト名と同じになっていることを確認します。
これによって、2 つの水平ビューポートの新しい 4 番目のタブが作成されます。 名前は Row 1, Row 1 です。
[トラック ビュー](Track View)
[新規](New)を選択します。 新しいトラック ビューの設定によって、ビューポートの内容が置き換わります。 このレイアウトを使って、シーンをアニメートすると同時にアニメーションを編集することができます。 また、タブのアイコンの上部に、拡張ビューが含まれていることを示す水平線がある点に注目してください。

こうして、ビューポート レイアウト機能でさまざまなビューポート設定を瞬時に切り替えます。シーン全体をさまざまな角度から同時に表示したり、特定のオブジェクトを全画面のクローズアップ ビューで編集したりできるほか、トラック ビューにすばやくアクセスしてシングル ビューポートでシーンをアニメートすることができます。
また、レイアウトを使用後に削除することもできます。レイアウトとそのタブを除去し、使用していたメモリを解放します。
レイアウトとそのタブが消えます。
作成したタブがなくなっています。 タブは、セッションの間で維持されません。 別のシーンでカスタム レイアウトを使用するには、次の手順の説明に従ってプリセット機能を使用します。
タブと設定がそのまま復元されます。 タブとその内容はシーンとともに保存され、ロードされます。
例: カスタム レイアウトのプリセットを作成するには:
標準の 4 つのビューポートを持つレイアウトが表示されます。

「プリセットが作成されました」というメッセージが数秒間表示されます。
メニューの上部に、[保存済みレイアウト プリセット](Saved Layout Presets)という名前の新しいセクションがあります。ここに、[Track View + Front Preset]というエントリが 1 つ含まれています。
このように、アクティブなタブに限らず、どのタブからでもカスタム プリセットを保存できます。
新しいレイアウトが開き、上からのシーンが表示されます。 シングル ビューポートはプリセットと一緒に保存されたパース ビューポイントを使用するものの、既定のズーム縮小ビューを使用することに注意してください。 また、Nitrous 以外のディスプレイ ドライバを使用している場合、ビューポートでは[ワイヤフレーム](Wireframe)レンダリング モードが使用されます。 プリセットはビューポートの変換を記憶せず、既定の設定を使用します。 また、ディスプレイ ドライバとして Nitrous を使用していない場合も、既定のビューポート レンダリング オプションを使用します。
先ほど作成したプリセットがまだあります。
同じ多用途レイアウトが開き、この時は円環体が表示されます。 以上から、カスタム プリセット機能は拡張ビューポート オプションを含むレイアウトや既定のビューを表示するビューポートで特に便利であることがわかります。
ボタンをクリックします。 カスタム プリセット名を含む編集フィールドが表示されるようになり、それぞれ右側に赤い[X]ボタンがあります。
ボタンをもう一度クリックするか、プリセット メニューの外側をクリックします。 特定のレイアウトについて、コンテキスト コマンドを持つメニューを開くには、レイアウトのタブを右クリックします。 レイアウトはアクティブである必要はありません。

メニューの項目は次のとおりです。
プリセットを次のコマンドと一緒に追加すると、この名前で保存されます。 続けて、プリセット名を編集します。
保存したプリセットはセッションの間も維持され、削除されるまでこのメニューで使用可能です。

[ビューポート レイアウト](Viewport Layouts)タブ バーの矢印ボタンをクリックし、[レイアウト](Layouts)メニューを開きます。 このボタンのツールチップは、「新規ビューポート レイアウト タブを作成」です。 メニューにある任意のプリセットから新たにレイアウトやタブをロードするには、そのアイコンをクリックします。 プリセットをロードした後は、ビューポートのサイズ比率、視点、および拡張ビューポート オプションを変更してカスタマイズし、新しいプリセットとして保存できます。
保存済みプリセットを名前変更または削除[保存済みレイアウト プリセット](Saved Layout Presets)メニューが存在する時のみ、つまりプリセットが存在する時のみ使用可能です。 このボタンをクリックすると、メニューの項目が[保存済みレイアウト プリセットを編集中](Editing Saved Layout Presets)に変更されます。フィールドをクリックして入力すればプリセット名を編集できます。 また、名前の横にある赤い[X]ボタンをクリックするとプリセットを削除できます。 このモードを終了するには、このボタンをもう一度クリックするか、[レイアウト](Layouts)メニューの外側をクリックします。