概要 - 複数の名前空間でデータを共有する(AutoLISP)

ブラックボードと呼ばれる名前空間は、すべての名前空間に渡って値を伝達するために使用されます。

このブラックボード名前空間は、どのドキュメントにも VLX アプリケーションにもアタッチされません。任意のドキュメントまたは VLX アプリケーションからブラックボード内の変数を設定したり参照できます。変数を設定するには vl-bb-set 関数を使用し、変数の値を取得するには vl-bb-ref 関数を使用します。

たとえば、次を実行すると、ブラックボード名前空間の変数 foobar に文字列が設定されます。

(vl-bb-set 'foobar "Root toot toot")
"Root toot toot"

vl-bb-ref 関数は、指定された文字列を返します。次は、vl-bb-ref 関数を使用してブラックボード名前空間から foobar 変数の値を取得しています。

(vl-bb-ref 'foobar)
"Root toot toot"

ブラックボード名前空間で変数の値を設定したり取得しても、他の名前空間内の同じ名前の変数には影響しません。