概要 - タイル参照(DCL)

タイル参照は、ダイアログ ボックスの定義にタイルを追加するために使用します。

注: AutoLISP での DCL のサポートは Windows のみに制限されています。

DCL ファイルでは、タイル参照の構文は次のいずれかです。

name;

または

: name
{
  attribute = value;
  . . .
}

name は、既に定義されているタイルの名前です。タイル名は大文字と小文字が区別されます。1 番目の例では、name で定義されているすべての属性が参照に取り込まれます。2 番目の例では、中括弧内の属性定義は name から継承した定義に追加するか、または継承した定義を置き換えます。これはタイル定義ではなくタイル参照であるため、属性を変更すると、タイルのこのインスタンスにだけ適用されます。

注: 2 番目の例の形式で参照できるのはプロトタイプだけで、サブアセンブリは参照できません。

ダイアログ ボックスの定義では、レイアウト用に spacer タイルが使用されます。これには独自の属性がないため、次に示すように、1 番目の例の形式を使って参照できます。

spacer;

base.dcl 内で定義されている ok_cancel タイルはサブアセンブリなので、次に示すように、1 番目の例の形式でだけ参照できます。

ok_cancel;

一方、個々のタイルの属性を再定義することもできます。たとえば、次の文は、すでに定義されているボタンとプロパティは同じですが文字が異なるボタンを作成します。

: retirement_button
{
  label = "Goodbye";
}