関数呼び出しのコンパイル処理により、AutoLISP のいくつかの組み込み関数のインライン コピーを含むロード可能なモジュールが作成されます。
組み込み関数のインライン コンパイルにより、効率よくコードが生成されますが、いくつかの AutoLISP プログラムの動作が変わることがあります。
たとえば、プログラムにある組み込み関数のインライン コピーが含まれている場合、その後その関数が再定義されても、プログラムは新しい関数定義を使用しません。元の定義のコピーは、プログラムのロード モジュールの一部であり、そのバージョンが直接呼び出されます。 新しい関数定義を使用するには、プログラムを再コンパイルする必要があります。
同じ関数に直接的な呼び出しと間接的な呼び出しの両方を含めると、プログラムは異なる関数呼び出しに異なるバージョンを使用してしまいます。このため、1 つのプログラムの中で直接的な呼び出しと間接的な呼び出しを組み合わせるのはお勧めできません。
複数ファイルのアプリケーションを直接リンクと組み合わせて使用するときは、自動的にコードを最適化する関数を使用するとともに、Visual LISP の組み込みプロジェクト管理システムを使用することを強くお勧めします。プロジェクト管理システムを使用すると、プログラム ファイルのコンパイルとリンクを vlisp-compile 関数よりも高度にコントロールできます。