AutoCAD Electrical では、挿入または編集処理時に重複した回路図コンポーネント リファレンス指定および線番をチェックしますが、リアルタイムに警告を表示するオプションが用意されています。リアルタイム エラー チェックは、[プロジェクト プロパティ][プロジェクト設定]タブで既定で有効になっています。
挿入または編集処理時に既存のコンポーネント タグ番号/線番を入力すると、警告ダイアログ ボックスが表示されます。警告ダイアログ ボックスではタグが重複することが警告され、ユーザ定義形式に基づいた別のタグ名が提案されます。重複したタグを使用するか、提案された新しいタグを使用するか、新しいタグを入力できます。
エラー ログ ファイルは、リアルタイム警告ダイアログの表示を選択した場合に、プロジェクトごとに作成されます。リアルタイムの警告は "<project_name>_error.log" という名前のログ ファイルに保存され、User サブフォルダに保存されます。ログ ファイルが存在する場合は、そのファイルに新しい内容が追加されます。エラー レコードは空行で区切られます。
.wdn ファイルの詳細情報
.wdn ファイルは、端子の監査に特化して使用されるテキスト ファイルです。このファイルに記録されている端子番号は、重複のチェック対象になりません。たとえば、タグ名が T で始まり、端子番号が 1 のすべての端子というように、ワイルドカードを使用してある範囲の端子の重複チェックを除外することができます。プロジェクト定義ファイル(*.wdp)と同じフォルダ内の <project_name>.wdn ファイルが検索されます。<プロジェクト名>.wdn が見つからない場合は、プロジェクト フォルダ内(C:¥Users¥{ユーザ名}¥Documents¥Acade {バージョン}¥AeData\Proj¥)で default.wdn ファイルが検索されます。
既定の .wdn ファイルには、端子番号フィルタ GND、PE、および E が含まれています。これらは重複のチェック時には無視され、Electrical Audit 監査レポートにはリストされません。
[ギャップ ポインタ チェック/修復]ユーティリティは、配線ギャップやループの両側にある、非表示の Xdata ポインタが正しいかどうかを検証します。正しくない場合、適切なポインタが作成されます。
[配線チェック/トレース]ユーティリティは、配線の未接続、不足、配線交差点ギャップの不正なポインタなどの問題をトラブルシュートします。
[図面監査]ツールは、アクティブなプロジェクト内の配線と線番に関連する問題を検出および修正し、レポートを表示します。次のオプションの中から選択します。
このツールを使用して、AutoCAD Electrical の図面に影響する問題を特定し、解決します。この監査ツールでは、アクティブなプロジェクトについて検出された問題のレポートが表示されます。レポート ファイルは、参照するために保存できるほか、内容を示してエラーの修正に役立てることができます。
[監査]を実行すると、進行状況バーに監査処理の進行状況が表示されます。監査が終了すると、テキストボックスに見つかったエラーの総数が表示されます。[詳細]オプションは検出された問題を一覧表示します。プロジェクト内のエラーの位置に移動して、エラーを修正できます。