概要 - カタログ データベースの構造

カタログ テーブル

AutoCAD Electrical では、ユーザが使用できる つのユーザ フィールドを含めて、カタログ レコードの最初の 16 フィールドが使用されます。 AutoCAD Electrical のフィールドの後に追加のフィールドを挿入できますが、追加したフィールドはレポートの生成時には無視されます。これらは AutoCAD Electrical でアクセスされるフィールドです。

重要: これらのフィールドは、データベース レコード内でこの順序になっている必要があります。

フィールド名

説明

カタログ

60

カタログ番号。

MANUFACTURER

24

製造元コード、略号を使用できます。

DESCRIPTION

150

一般的な説明。

TYPE

100

汎用タイプ、フィールド名はテーブル名によって異なります。

RATING

100

汎用定格、フィールド名はテーブル名によって異なります。

MISCELLANEOUS1

100

最初のさまざまなテキスト フィールド(ヘッダ セルはコンポーネント ファミリに基づきます)。

MISCELLANEOUS2

100

2 番目のさまざまなテキスト フィールド(ヘッダ セルはコンポーネント ファミリに基づきます)。

アセンブリコード

60

この項目にサブアセンブリ項目があることを示すコード。空白も使用できます。

複数のコードを区切るには、セミコロン(;)を使用します。サブアセンブリ項目の数量を定義するには、コードの接頭辞として数量を記述し、その後にカンマ(,)を付けます。

たとえば、ASSEMBLYCODE の値が 2,NOBLOCK;3,NCBLOCK の場合、次の数量のアセンブリ項目が追加されます。

  • ASSEMBLYLIST フィールドのコード名 "NOBLOCK" による 2 つのサブアセンブリ項目
  • ASSEMBLYLIST フィールドのコード名 "NCBLOCK" による 3 つのサブアセンブリ項目

アセンブリ リスト

24

これが主項目のサブアセンブリ項目であることを示すコードです。値は、メイン カタログ項目の ASSEMBLYCODE の値と正確に一致する必要があります。

アセンブリ数量

8

サブアセンブリの数量(空白 = 数量 1)。

USER1

100

その他の情報用のフィールドその 1。

USER2

100

その他の情報用のフィールドその 2。

USER3

100

その他の情報用のフィールドその 3。

TEXTVALUES

255

オプションのユーザ定義定格およびその他の属性値。

WEBLINK

255

pdf ファイルまたは Web URL をコンポーネントに関連付けます。

WDBLKNAM

60

最初の文字はブロックの方向を表すので(H = 水平、V = 垂直)、AutoCAD Electrical ブロック名からブロック名の最初の文字を差し引きます。

SYMBOL2D

255

カタログ ブラウザから挿入できるカタログ値に関連付けられている回路図シンボル。シンボル名が複数ある場合は、カンマで区切ります。

SYMBOL3D

255

AutoCAD Electrical アドインを使用して、カタログ ブラウザから Inventor に挿入できるカタログ値に関連付けられている 3D パーツ。パーツ名が複数ある場合は、カンマで区切ります。

[文字値]定格とその他の属性値の割り当て

[文字値]フィールドは、各カタログ データベース テーブルに表示されます。このフィールドを使用して、カタログが割り当てられた時点でコンポーネント上の特定の属性に文字値を割り当てます。このフィールドのテキスト データの形式は次のとおりです。

<attribute tag name1>=<text value>;<attribute tag name2>=<text value>

たとえば、カタログ エントリでは、コンポーネント ブロック属性 RATING1、RATING2 にそれぞれ "ON DELAY"、"5-30 sec" という注釈を付ける必要があります。[TEXTVALUES]編集ボックスに、次のテキスト文字列を挿入します。

RATING1=ON DELAY;RATING2=5-30 sec

ヒント: すべてのコンポーネント タイプで共通する定格属性を使用すると、カタログ データベースが簡単に生成できます。

コンポーネントの挿入または編集を行うときに、[文字値]が空白ではないカタログを選択した場合、AutoCAD Electrical はフィールド値を分離し、シンボル上の属性を検索します。見つかった場合、この属性が、カタログ レコードの[文字値]フィールドから引き出されたデータで更新されます。

WEBLINK

カタログ データベースに保持できるコンポーネントについて詳細な情報の表示が必要になる場合があります。たとえば、項目の画像を表示したり、その仕様を確認する場合です。必要な結果を得るには、[Web リンク]フィールドを使用します。選択したパーツの WEBLINK フィールドが Web URL である場合は、インターネット ブラウザが起動し、その WEBLINK フィールドが表示されます。イメージ ファイル、pdf、スプレッドシート、その他のドキュメント形式の場合、そのファイルの拡張子に関連付けられた(たとえば、[ファイルを開くアプリケーションの選択]で選択した)アプリケーションが起動され、そのファイルの内容が表示されます。

注:  .pdf の表示では、ドキュメントを開く際に表示するページ番号を指定できます。その場合、[Web リンク]フィールドの値の PDF ファイル名の後ろに「#page=」とページ番号を追加します(例: c:¥rockwell¥¥700series.pdf#page=13)。

Weblink の割り当ては、[サーフ]ダイアログ ボックスに表示できます。サーフ対象として選択した親コンポーネントに、Web リンク値を参照するカタログ割り当てが含まれる場合、サーフ選択のダイアログ ボックスに、その他の関連コンポーネントの参照とともにそのカタログ割り当てが表示されます。Weblink リファレンスをダブルクリックすると、ブラウザまたは適切なアプリケーションが起動します。

注: [サーフ]ダイアログ ボックス内で子のコンポーネントをクリックして開始しても、関連付けられた親によって参照される Weblink は表示されません。カタログ割り当てのある親を選択します。

WDBLKNAM

[カタログ ブラウザ]で検索結果をフィルタするには、[WD ブロック名]フィールドを使用します。[カタログ ブラウザ]で[WD ブロック名の値でフィルタを適用]オプションを選択すると、特定のコンポーネントの結果でデータが非表示になります。シンボルでカタログ検索を実行し、[WD ブロック名の値でフィルタを適用]オプションを選択すると、値が次のいずれかであるレコードのみが表示されます。

  • シンボルのブロック名に一致する[WD ブロック名]フィールドの値
  • 空白の[WD ブロック名]の値

たとえば、オン ディレー コイル(HTD1N.dwg または VTD1N.dwg)のカタログ参照では、WDBLKNAM が空白になっているすべてのエントリ、および WDBLKNAM フィールドのどこかに「TD1N」が含まれるすべてのエントリが表示されます。

[WD ブロック名の値でフィルタを適用]オプションが選択されていないと、検索で[WD ブロック名]フィールドが無視され、検索パラメータに一致するすべてのカタログ情報が表示されます。

注: [カタログ ブラウザ]からコンポーネントを挿入すると、[WD ブロック名]フィールドは無視されます。

ピン リスト テーブル

既定のピン リスト データ テーブルは _PINLIST です。AutoCAD Electrical には、_PINLIST テーブルと同じ形式の製造元に固有のピン リスト テーブルも含まれています。製造元に固有のテーブルの命名規則は _PINLIST_{製造元}です。たとえば、_PINLIST_AB や _PINLIST_AROMAT のようになります。AutoCAD Electrical は、まず、製造元に固有のテーブルを検索します。見つからない場合は、次に既定の _PINLIST テーブルを検索します。

コンポーネントへのカタログの割り当てが行われるときに、ピン リスト テーブル内の一致するエントリが検索され、一致が見つかった場合は値が取得され、割り当てられます。

RECNUM

(Microsoft Access の内で使用)

製造元

製造元コード (この値はカタログ参照ファイルと一致していなければなりません)

カタログ

カタログ番号

アセンブリコード

AutoCAD Electrical が内部で使用するアセンブリ コード (カタログ参照ファイルと一致していなければなりません)

COILPINS

コイルの端子ピン番号(複数のピンはカンマで区切ります)

PINLIST

接点のタイプとピン番号

PEER_COILPINS

相手のコイルの端子ピン番号

PEER_PINLIST

接点のタイプとピン番号

端子プロパティ テーブル

既定の端子プロパティ データ テーブルは _TERMPROPS です。AutoCAD Electrical には、_TERMPROPS テーブルと同じ形式の製造元に固有のテーブルも含まれています。製造元に固有のテーブルの命名規則は _TERMPROPS_{製造元}です。たとえば、_TERMPROPS_AB や _TERMPROPS_AROMAT のようになります。AutoCAD Electrical は、まず、製造元に固有のテーブルを検索します。見つからない場合は、次に既定の _TERMPROPS テーブルを検索します。

端子へのカタログの割り当てが行われるときに、端子プロパティ テーブル内の一致するエントリが検索され、一致が見つかった場合はプロパティが取得され、割り当てられます。

RECNUM

(Microsoft Access の内で使用)

[製造元]

製造元コード(この値はカタログ参照ファイルと一致していなければなりません。最長 24 文字)

[カタログ]

カタログ番号(最大 60 文字)

[アセンブリコード]

AutoCAD Electrical が内部で使用するアセンブリ コードです。カタログ参照ファイルと一致していなければなりません(最長 60 文字)。

LEVELS

端子のレベル数

LEVELDESCRIPTION

レベルの説明/レベルの定義(最長 255 文字)

TPINL

端子の左側のピン ラベル定義(最長 255 文字)

TPINR

端子の右側のピン ラベル定義(最長 255 文字)

WIRESPERCONNECTION

配線の制限数の定義(最長 255 文字)

INTERNALJUMPER

一緒にジャンパされる複数層の端子内のレベル。ジャンパ定義内の各レベル間の区切り文字として、カンマ(,)が使用されます。端子内のジャンパ定義間の区切り文字として、セミコロン(;)が使用されます。

 

たとえば、4 レベルの端子のすべてのレベルが一緒にジャンパされる場合、値は 「1,2,3,4」となります。レベル 1 と 2 が一緒にジャンパされ、3 と 4 が一緒にジャンパされる場合、この値は「1,2;3,4」となります。

注: 複数層の端子を処理する場合は、LevelDescription、WiresPerConnection、TPINL、TPINR フィールドの区切り文字にカンマ(,)を使用します。たとえば、LevelDescription の場合は「UPPER,LOWER」、WiresPerConnection の場合は「2,2」などとします。

ケーブル コンダクタ データベースの「_W0_CBLWIRES」テーブル

カタログ値をケーブル マーカーに割り当てると、ケーブル コンダクタ データベース テーブルからケーブルの色が抽出されます。子ケーブル マーカーを挿入するたびに、リストの次の色がケーブル マーカーに割り当てられます。ケーブルのカタログ情報は W0 テーブルに記述されています。対応するカタログで定義されている場合、関連付けられたコンダクタ情報は _W0_CBLWIRES テーブルに記述されています。

ケーブルのコンダクタ リスト情報を編集するには、[カタログ ブラウザ]を使用し、W0 テーブルを編集します。そのケーブルのコンダクタ リスト情報を更新するには、[コンダクタ リスト]フィールドを選択します。をクリックして、[コンダクタ リスト]ダイアログ ボックスを開き、コンダクタごとに色とゲージを入力します。変更を保存すると、コンダクタ リスト情報がケーブルの _W0_CBLWIRES テーブルに書き込まれます。

ケーブル コンダクタ データベース テーブルのレコードの構造は、以下のようになっています。

フィールド名

説明

[カタログ]

60

ケーブルのカタログ番号

製造元

24

製造元コード

コンダクタ

24

コンダクタのカラーまたは ID コード

ゲージ

24

コンダクタ ゲージの説明

Recnum

N/A

自動設定フィールド(内部で使用)

特定のケーブルのパーツ番号がある場合、そのケーブル内のコンダクタごとにレコードが存在します。たとえば、15 のコンダクタがある Belden タイプ 8486 ケーブルには 15 のレコード(ケーブル内のコンダクタ 1 つにつき 1 つのレコード)があります。15 のレコードのすべての[製造元]および[カタログ]フィールドは、「BELDEN」および「8486」とマークされます。[コンダクタ]フィールドには、各コンダクタの一意の色 ID が含まれます。